『ハウルの動く城』と『ゲド戦記』がブルーレイディスクで発売されるのを記念したトークイベントが15日、東京・恵比寿ガーデンルームで開かれました。
これまでジブリ作品を特集してきた映画雑誌『CUT』と、絵本雑誌『MOE』の編集長らが登壇し、ジブリ作品を語るというマニアックなイベントです。
『ハウルの動く城』と『ゲド戦記』がブルーレイディスクで発売されるのを記念したトークイベントが15日、東京・恵比寿ガーデンルームで開かれました。
これまでジブリ作品を特集してきた映画雑誌『CUT』と、絵本雑誌『MOE』の編集長らが登壇し、ジブリ作品を語るというマニアックなイベントです。
11月16日、『ハウルの動く城』と『ゲド戦記』の2作品がブルーレイで発売されます。
ハウルの動く城 [Blu-ray]
ゲド戦記 [Blu-ray]
両作品とも価格は7,140円(税込)。
映像特典も収録し、特殊パッケージ仕様となっています。
また、11月16日より、スタジオジブリ関連DVD&ブルーレイディスクを対象とした、先着でその場で「ジブリがいっぱいCOLLECTION オリジナル色えんぴつ」15色セットが貰えるキャンペーンが実施されます。
ジブリの話とは、ちょっと離れますが、東京藝術大学で開催された「第2回映像メディア学サミット LOOP-02 -マンガ・アニメの映像メディア学的再考-」の押井守監督の話を聞きに行ってきました。
押井さんの話は、原発の問題から始まり、例によって、身体論から空手の話まで、予定の時間を30分もオーバーするほど絶好調なのでした。
ジブリの最新作「コクリコ坂から」を観てきました。
監督は、宮崎駿の息子の吾朗さん。ゲド戦記での失敗が記憶に新しいところですけども、今回は企画・脚本を宮崎駿さんが担当しています。ゲド戦記のときは親子喧嘩をしてましたが、今回は駿さんも息子へ助け舟を出しています。親子による、はじめての合作。演出家としての実力が試される作品です。
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田沢湖ビールのラベルデザインを、スタジオジブリの『となりのトトロ』や『もののけ姫』の美術監督を務めた、男鹿和雄さんが手がけています。題字は、鈴木敏夫プロデューサーによるもの。
ジブリ仕様の限定ラベルが販売中です。
お酒を飲まれるジブリファンの方は、グッズの収集と兼ねて如何でしょうか?
アニメスタジオ「ピクサー・アニメーション・スタジオ」の創立25周年を記念したムック本、『PIXARぴあ』が11月18日に発売されます。
その中の、宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーの寄せた、応援イラストメッセージが公開されました。
宮さんのコメントが、カッコイイです。
読売新聞に、宮崎吾朗監督のインタビューが掲載されています。
松本市中央の市美術館で開催中の「スタジオジブリ・レイアウト展」に合わせ、今夏公開されたアニメ映画「コクリコ坂から」の宮崎吾朗監督(44)が同市を訪れた。信州大農学部出身の宮崎監督は読売新聞のインタビューに応じ、学生時代に知り合った人々のイメージが作品にも反映していることを明らかにした。
――松本に戻った印象は。「学生時代に比べてずいぶんきれいになったが、街並みが変わっても周りの山々は変わらない。そのお陰で『変わっていないんじゃないか』と思わせてくれる。それが松本の良さ」
――学生時代の思い出は。
「松本では南浅間に下宿した。橋を渡るのが面倒で、冬場は水がなくなった女鳥羽川を渡って大学に通っていた。サークルは児童文化研究会。近所の子供を集めて遊んだり、人形劇を作って保育園を回ったり。2年生以降は伊那に移ったが、サークルのため、授業が終わったら毎日松本に来ていたくらい熱中していた」
――信大を選んだ理由は。
「父(宮崎駿監督)と違う道を選びたいと思っていた。高校では山岳部だったので、森林工学科がある信大に進学した。色んな友達ができて、経験したことが今の自分を作る大事なものになっている」
――大学時代の経験で作品に影響しているものは。
「『コクリコ坂から』の中で、学生たちが部室として使う古い建物『カルチェラタン』に住み着く個性豊かな人々は、学生時代の仲間がイメージにある。長野の人って、理屈っぽくて頑固で。そういうところが好き。私の学生時代は、まだどこか『旧制高校』的なバンカラな雰囲気が残っていたのかも」
――レイアウトの魅力は。
「キャラクターがかわいいとか、話が好きとかいうだけでなく、やはりアニメは動く『絵』。絵として魅力があることが大事。それを作る最初の段階が、画面を作る上の設計図であるレイアウトで、そこにジブリ映画の秘密が全部入っている。一つ一つがどういう意味を持つか分かって見てほしいので、音声ガイドも使ってもらえれば。(ジブリの)高畑勲監督と宮崎駿監督の画面の作りの違いも、じっくり観察すれば分かる。大勢の方に見てもらいたい」
YOMIURI ONLINEに、『次郎長三国志』について、鈴木敏夫プロデューサーのインタビューが掲載されています。
物心ついた時に、ラジオから聞こえてきたのが、広沢虎造の「清水次郎長伝」でした。親父(おやじ)が好きで、映画にも連れて行ってもらいました。次郎長を演じていたのが片岡千恵蔵で、だんだん、僕の頭の中に次郎長像が作られていったんだけど、それを打ち壊したのが「次郎長三国志」シリーズだった。
中学生ぐらいだったかなあ。テレビで初めて見たら、僕の次郎長像と全然違っていた。立派じゃない。人間として未完成。それがリアルで、妙に印象に残りました。
要するに、次郎長の成長物語になっている。大酒のみで暴れん坊だった次郎長が、反省して、ちゃんと生きていこうという話でしょ。いろいろな人間と知り合って、彼らが子分になって、一家がどうやってできていくかを描いているんだけど、小堀明男演じる次郎長が、ある意味頼りない。でも、それが魅力で、皆が親分を支えなきゃって思う。
こういうことって、誰もが経験することですよね。僕も宮崎駿と出会って、スタジオジブリを作っていくんだけど、最初は2人だったのが、今気がついたら、いろんな人が集まってきているでしょ。「次郎長三国志」って、まるでジブリの歴史を見ているようなんですよ。
(後略)
「スタジオジブリ・レイアウト展」を開催中の松本市美術館で、11月5日、宮崎吾朗監督による特別講演会が行われました。
宮崎監督は信州大学農学部卒業ということもあり、久しぶりに訪れた松本の印象や、大学生時代の話からスタート。信州大学を選んだ理由を聞かれ「高校のとき山岳部に入っていた。信州大学なら山も近いし、二次試験に数学がなかったので『これはいい』と思って…」と答えると、会場からは笑いが起こった。
宮崎監督は「コクリコ坂から」を例に、全体の流れを活字でまとめたシナリオ、それをより具体的に絵に起こした絵コンテ、実際のレイアウト、レイアウトを元に作成した背景やセル画を持参し、スライドを使って専門用語や完成までの流れを細かく説明した。「レイアウトは画面の構成を設計する大切なもの。全てこの段階で決められるので、ここがいい加減だと、あとのものもいい加減なものになってしまう」とレイアウトの重要性を話した。
次回作については、「再来年くらいだと思う。実は父(駿さん)が今作り始めていて…。すごいです。よくこんな映画作るなと思う」と話すと、会場からは「おぉ」と声が上がった。来場者には、参加記念として「コクリコ坂から」のヒロイン・松崎海が描かれた色紙がプレゼントされた。安曇野市から母親と弟と来たという高島琢登くん(11)は「難しい話もあったけど、映画のことがよくわかったので面白かった。ちょっとやってみたいと思った」とうれしそうに話した。