押井守監督の新刊『やっぱり友だちはいらない。』が12月19日に発売となりました。
「友だちは必要ない」と語る押井守監督によるロングセラー『友だちはいらない。』に新たな2章を加えた増補版となります。新しい学校や職場で、人間関係に悩んでいる方にオススメとなる、“新しい友だち観”に触れることができる一冊です。
“友だちはいいものだ”誰もがそう言います。SNSでもリアルでも「友だち」が重要視される今は「友だちの時代」とも言えるかもしれません。そんななかで、友だちがいないと悩み、果ては心を病む人もいます。そんな友だちの時代に、「友だちは必要ない」と語る、 押井守監督による“本当に大切な人間関係は何か”を改めて問う一冊です。
“友だちはいいもの”という世間の価値観に振り回されてないか、数だけは多いSNSでの「つながり」で友情は育めるのか、一番必要な人間関係は友だちなんかじゃなくて……など、押井守監督が自身の体験と思索の日々から語る刺激的で画期的な友だち論。 聞き手は長年の仕事仲間である映画ライターの渡辺麻紀。大人も少年少女も読みやすいインタビュー形式です。
2015年に発売され好評を博した『友だちはいらない。』に、新たな2章「SNS――匿名社会の恐ろしさ」「言葉の内実を埋めていく、それが人生です」を加えた増補版。
『やっぱり友だちはいらない。』目次
第一章 友だちは幻想である
『走れメロス』は『少年ジャンプ』!?
相談はしない。結論も出さない。
曖昧な言葉に振り回されるな!
男の友情ものはラブストーリーだ
人間は三つの顔をもっている
選択肢をふやそう!
第二章 子ども時代はいじめられっこ
十で神童、二十歳過ぎればただの人
小学生のとき、友だちはいた
私立探偵の親父と映画
デートの胡散臭さにうんざり
鈴木敏夫と三十七年の腐れ縁
第三章 人間は孤独であるという当り前の事実
孤独はよくない
自分自身と向き合おう
ギャンブルは負けるから止められない!?
社会的評価だけに走るな!
孤独こそ人間の原初的な姿である
灰原が表現する“悪”
リアリストな“妄想の巨人”
第四章 “小さきもの”は人間が生きる上で不可欠な存在
人間を保管してくれる“小さきもの”たち
オヤジはつらいよ
人は頼られたい、必要とされたい
イヌネコとの距離感
第五章 友だちは死んだ人でもいい ―読書のススメ―
死んだ人と付き合おう
指南書の98パーセントはクズである
僕の生き方の一部、空手
分かるとは、青天の霹靂の如くである
かつて映画は人生の予行演習だった
どんな本を読めばいいのでしょう?
第六章 仕事をしよう ―僕の職歴―
人間は生まれつき公平じゃない
日本人は“建前”が大好き
人間は職業を通じてしか自己実現できない
押井に歴史アリ!
人に認められる快感
成功に物怖じは禁物
第七章 一番必要なのは友だちなんかじゃなくて……
師匠を追いかけて
人生でもっとも大切な人は師匠です
何でも言っていいのが映画監督の特権です
第八章 SNS――匿名の恐ろしさ
ネットのなかは中世の暗黒時代
僕もサーも性悪説
言葉の価値が安い時代
最終章 言葉の内実を埋めていく、それが人生です
視点を変えるとは、優先順位を立てること
友だちとは、お互いの価値観を尊重しあう関係
“友だち”に出会えることは奇跡
あとがき
増補版のための あとがき
やっぱり友だちはいらない。 発売日:2017/12/19 価格:1404円(税込) |