熊本市現代美術館で10月8日から来年1月9日まで開催されている「ジブリの立体建造物展」。その会場内のショップで販売されている、「熊本城」という日本酒のラベルをジブリの鈴木敏夫プロデューサーが執筆を手がけています。堂々と構えるラベルは、存在感があります。
日本酒を製造する「瑞鷹」とジブリが出会ったのは、熊本の震災から二か月後のこと。
6月初旬、都内某所で日本酒ファンを集めた瑞鷹を応援する会が開催された折り、この会に偶然、ジブリのスタッフが参加していたことから、復興のための企画が動き出します。
当初、新たに作るラベルには、「ジブリの立体建造物展」のチラシデザインを使用するという案が出ていたといいます。しかし、版権の問題から実現せず。行き詰まるなかで、鈴木プロデューサーから「字だったら書くよ!」と提案を受け、書下ろしのラベルデザインが出来たといいます。
瑞鷹のスタッフが、ラベルの打ち合わせでスタジオジブリを訪れた際、ちょうど『レッドタートル ある島の物語』の打ち合わせと重なって、マイケル・ドュ・ヴィット監督や宮崎駿監督の横で「熊本城」のラベル打ち合わせをすることになったのだとか。
ちなみに、このときにお土産として持ってきた日本酒は、マイケル監督に渡ったそうです。