崖の上のポニョ『崖の上のポニョ』のモデル地にもなった、広島県福山市の景勝地「鞆の浦」の埋め立て・架橋事業で、同県は事業に必要な埋め立て免許の申請を取り下げる方針を固めました。
これに伴い、事業に反対する住民らは訴訟を終結させる考えで、全国的な景観論争に発展した事業計画は、終結となります。



1983年に策定された事業計画では、渋滞解消や防災を目的に、鞆港沿岸の約2ヘクタールを埋め立て、海上に長さ約180メートルのバイパス橋を架けるとしていた。

それに対し、計画に反対する一部住民が免許差し止め訴訟を起こしていました。平成20年には県が国へ許可申請したが、広島地裁が差し止めを命令。これに対し、県は広島高裁に控訴したものの、21年に初当選した湯崎知事が架橋計画の中止を表明。広島高裁での裁判は延期されていました。