スタジオジブリが日本テレビの子会社になることが発表され、新体制の役職も明らかになりました。
先日、社長に復帰したばかりの鈴木敏夫さんは代表取締役議⻑に、宮崎駿監督は取締役名誉会⻑になります。
また、今回の子会社化については、完全子会社化ではなく、日本テレビの所有株式数は42.3%です。10月6日付けで株式譲渡が実行され契約締結。日本テレビの傘下に入ります。
会見では、宮﨑駿監督の今後の企画について問われ、鈴木敏夫さんはこのように回答しました。
「本当はあるんですけど内緒です。宮崎はとにかく引退宣言を繰り返してきましたから、またかと言われると困っちゃうが、やっぱり死ぬまで、企画だけじゃなく、本当に自分が作りたい。それは理解できます。そばにいて。やれるものなら死ぬまでやりたい、命のある限り。だと思います。」
今後もスタジオジブリがつづくことがわかります。
ジブリが子会社化されることに、SNSでは悲観的な反応も見られますが、元々スタジオジブリは徳間書店の子会社としてスタートしています。そして、徳間康快社長と日本テレビ会長の氏家齊一郎さんが仲が良かったことから、約40年間にわたりスタジオジブリと日本テレビが提携してきたという歴史があります。
徳間社長の逝去もあり2005年にジブリは独立してやっていきますが、それから18年 この間にジブリは国際的な人気も得て、当時とは比べ物にならないくらい大きな規模でビジネスをする会社になりました。
信頼関係を築いた大手企業の傘下に入ることは、今後も作品を守っていくうえで、至極落ちついた結末ではないでしょうか。
アニメーション工房としてのスタジオジブリには何も変化はなく、会社経営を日本テレビが行うことによって、ものづくりに専念する環境が整うものと思われます。
今後のジブリに期待しましょう。
スタジオジブリの新経営体制
取締役名誉会⻑:宮﨑 駿
代表取締役議⻑:鈴木 敏夫
代表取締役社⻑:福田 博之
代表取締役副社⻑:中島 清文
常務取締役:宮崎 吾朗
取締役:杉山 美邦
取締役:依田 謙⼀
取締役:村瀬 拓男
監査役:吉江 優介