宮崎駿監督作品の『ルパン三世 カリオストロの城』でヒロイン・クラリスの声優を務めた島本須美さん。当時、20代半ばだった島本さんは、地声で演じていたと言います。
ところが、30代半ばで出産した後、声が低くなったと実感。さらに更年期を経て、意識しないと、クラリス時代の高い声は出にくくなったと語ります。
声を出すにはパワーがいるため、体力作りを欠かさないそうです。腹筋と背筋を毎日100回ずつ、歯磨きの最中もアキレス腱・ひざ裏・ももの付け根を伸ばすストレッチを続けている。さらに最も力を入れているのが、風邪対策だと明かします。
「風邪をひくとすぐに声帯をやられてしまうんです。しかも、一度風邪をひいたら1か月は元の調子に戻りません。ですから、体調管理には気を使っていますね」
「ほかには、はちみつのどあめを常備したり、こまめに水を飲んでいます。年を取ると、たんも絡みやすくなりますし、口やのどが乾燥すると雑菌が入りやすくなりますから。とにかく、元気なら声は出る! 単純なようですが、元気でいることが高音を力強く出す秘訣ですね」
食事は野菜中心で、この時期は鍋で野菜をたっぷり摂っているという。睡眠不足は免疫力を低下させるので、しっかり寝る。さらに、人の多い電車内ではマスクをつけて予防に励んでいるそうです。