アメリカの第90回アカデミー賞で、長編アニメーション作品賞と主題歌賞の2部門を受賞したピクサーの最新作『リメンバー・ミー』。本作のテーマは、日本における「お盆」の風習にあたるメキシコの祝日「死者の日」。家族によって音楽を禁じられたギター少年ミゲルが「死者の日」に経験する冒険を通じて、時を超えた家族の強い絆を描く物語です。
『リメンバー・ミー』のビジュアルで、目を引くのが、明るくカラフルな「死者の国」。本作のプロダクション・デザイナーである、ハーレイ・ジェサップ氏は製作初期に宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』を観て、「死者の国」のビジュアルに関するインスピレーションを受けたといいます。
本作で監督を務めた、リー・アンクリッチ氏は「私も、宮崎駿監督の作品、特に『千と千尋の神隠し』を見ると、自分のとは全く異なる文化に誘われます。それがやっぱりすてきなことだし、違う文化について学んでいると同時に、自分と同じような人間味あるキャラクターが壁を越えていく。その旅を一緒にできることが魅力なのです」と語ります。
『リメンバー・ミー』は現在全国で公開中。日本語吹替え版は松雪泰子さん、藤木直人さん、石橋陽彩さんらが声優を務めています。