ジブリ作品の『天空の城ラピュタ』や『もののけ姫』など多くのアニメ作品で背景美術を手がけている山本二三さんの背景画を紹介する「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」が13日、金沢市広坂の金沢21世紀美術館で始まりました。開場式で中日新聞北陸本社の武田安弘代表が「アニメを説得力あるものにするのは背景画。作品の世界に浸っていただきたい」とあいさつし、テープカットが行われました。
山本二三さんは、テレビアニメ「未来少年コナン」を皮切りに、「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」など宮崎駿、高畑勲両監督の作品に美術監督、背景画家として参加。精緻な描写、情感豊かな風景表現でファンを魅了してきた。展示では、実際に作品で使われた背景画など212点が並ぶ。
終戦直後の神戸の風景を空気ごと表現した「火垂るの墓」では、準備段階で描かれるイメージ画もあり、作品が完成するまでの山本二三さんの思考をたどることができる。
日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展
期間:11月13日~12月14日
時間:午前10時~午後6時
入場料:一般900円、高・大生700円、小中生500円
山本氏のギャラリートークが22日、23日両日にある(23日はサイン会も含む)
山本二三 風景を描く 「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「時をかける少女」。アニメーションの背景美術に革命を起こした画家・山本二三が、あらゆるモチーフの描き方を解説。 |