宮崎駿監督が描いた漫画版『風の谷のナウシカ』全7巻の発行部数が、累計1700万部を突破したことがわかりました。
本作は月刊アニメージュ1982年2月号から1994年3月号にかけて、12年に亘って連載された名作。現在のコミックス第1巻が発売されたのは1983年7月で、現在に至るまで読み継がれています。
漫画を原作に、1984年にアニメーション映画『風の谷のナウシカ』を公開。映画版のストーリーは、コミックス第2巻の途中までを描いています。「ナウシカ」の物語には、その後に壮大な続きがあります。
2019年12月には、歌舞伎俳優・尾上菊之助さんが映画では描かれなかった原作全7巻のすべてを、新作歌舞伎として完全舞台化もされました。
また、2020年はコロナ禍で新作映画の公開延期が続く状況下、6月26日より「一生に一度は、映画館でジブリを。」と題して、スタジオジブリ作品のリバイバル上映が実施され、ジブリの長編4作が公開され、『風の谷のナウシカ』も上映されました。7.3億円の興行収入を記録し、懐かしく見た世代から、今回初めて劇場で映画『風の谷のナウシカ』を鑑賞したという20代、30代の若い人たちにも、「この時代に読みたい」漫画として幅広く広がりました。
一コマ一コマ緻密に描き込まれた絵と、人類の生存をめぐる普遍的なテーマ。宮崎駿監督が12年余にわたり描き続けた本作は世代を超えて、これからも読み継がれる傑作漫画です。
コミック版の最初は、アニメージュ増刊『風の谷のナウシカ』総集編として、カバーの無い安価版が1982年8月25日発売されています。
その後、現在のB5判カバー付き「アニメージュコミックス ワイド判」として発売されました。
「風の谷のナウシカ 豪華装幀本」として上下2巻の愛蔵版が、1996年11月30日に発売されています。
上巻にはワイド判1~4巻を収録し、下巻にはワイド判5~7巻が収録されています。
風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット トルメキア戦役バージョン |