10月13日に韓国のプサンで、スタジオポノックの米林宏昌監督作品『メアリと魔女の花』が、第22回釜山国際映画祭の「ワイド・アングル」部門のアニメーション・ショーケースの招待作品として上映されました。
同映画祭には、米林監督を始めプロデューサーの西村義明さんと、本作で声優を務めた杉咲花さんが登壇しました。
米林監督は「スタジオジブリという会社で作っていた前作の2作品が、韓国でとても楽しんでもらっていたと聞いていたので、今回初めて皆さんとお会いできてとてもうれしく思っています」と挨拶。また、「今までは、心の中を描いていたのですが、今作は、考えるよりもまずは動いてしまう行動的な女の子を主人公にしています」と観客にメアリのように前に進もうと思ってもらいたいと映画への思いを語りました。
魔法の国に迷い込む人間の女の子、メアリの魅力について杉咲さんは「メアリはすごく好奇心が旺盛で、心が動くとすぐに行動もしてしまう女の子です。でもいつもうまくいかないのですが、憎めない魅力があって応援したくなる愛おしい女の子です」と説明しました。
スタジオポノックの第一作目として、この作品を選んだ理由について、西村プロデューサーは「原作にとても素敵なセリフがあるのです。『魔法を使わずに、いつも自分で、心の扉を開けてるんだ』というものです。力を失ってもなお前に進もうとする女の子の物語は、ゼロから新しいスタートを切るスタジオポノックのスタッフ全員の思いと同じで、第一作にふさわしいと思った」と明かしました。