第68回毎日映画コンクールの授賞式が13日、ミューザ川崎シンフォニーホールにて開催されました。
スタジオジブリ作品からは、TSUTAYA映画ファン賞(日本映画部門)で『風立ちぬ』が、アニメーション映画賞では『かぐや姫の物語』が受賞しました。
会場には、スタジオジブリから鈴木敏夫プロデューサーと高畑勲監督が出席し、喜びのコメントを発表しました。



鈴木敏夫プロデューサーのコメント

昔、流行作家という言葉があったと思います。つい先ごろ宮崎駿が引退を発表したわけなんですけど、最後まで流行作家を貫いたのかなと。
そういうことでいうと、今回のファンの投票で選ばれる賞というのは、本人も喜んでいると思います。
本人はですね、あらゆることに対して――いろいろやらなければいけないことをすべて、引退を理由にですね、「おれは引退したんだから」って、すべてそれでやってます(笑)。
ともあれ、今日はほんとうにありがとうございました。

 

高畑勲監督のコメント

たいへん、この賞を頂いて光栄に思っております。わたしとしてはですね、こういうことで感謝を述べるんですけども、プロデューサーというか会社に対して、それから実際に作ったスタッフ、両方とも長いあいだ一緒に作ってきたわけですけど、これほど感謝したいと思ったことはありません。
この映画が作れたこと自体が、すごい取り組みですので、これに掛けた時間とかお金とか、それからスタッフのたいへんな力量および努力は、ほんとうに賞されるべきことで、甚く思います。賞を頂くの嬉しいですし、ある意味「頂いて当然」という気が、図々しいですがします。

風に吹かれて
宮崎駿、高畑勲という二人の天才を支え続けてきた、 スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫のすべて。 インタビュアー、渋谷陽一が名プロデューサーの足跡を辿り、その思想に迫る。

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