高畑勲『かぐや姫の物語』で第87回アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされている高畑勲監督が、アメリカのロサンゼルスで行われた同部門候補者たちが集まるイベントで取材に応じ、授賞式を目前に控えた現在の心境を語りました。
長編アニメ部門に日本作品がノミネートされるのは、昨年の『風立ちぬ』に続いて2年連続。宮崎駿監督作以外としてはこれが初めてです。



高畑監督は「運ですからね。何ともわかりません」と言葉を濁しながらも、「他のノミネートされた作品を観て、みんな優れた素晴らしい作品でしたが、自分たちの作ったものは独特の主張があるつもり。だからそれが評価されるとうれしいな、なんて思っています」と期待を込めました。

宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーから何かアドバイスがあったかという問いには「ありません(笑)」と食い込み気味に答えた高畑監督。現地時間22日に行われる授賞式でのスピーチの用意については「まあ一応していないとね。だからしてありますけど、どうなるやら」と語ります。

また、高畑監督は同席した西村義明プロデューサーに対して、「大変よくやってくれました。ジブリにとっても非常に新しい作品だったんですよ。それを彼が中心になってやったわけだから大変感謝しています」とねぎらいました。

第87回アカデミー賞授賞式は、2月23日(月)に開催されます。