宮沢賢治の作品世界とアニメーションのつながりを紹介する「イーハトーブアニメフェスティバル」が11日に、花巻市の宮沢賢治童話村の野外ステージで開催され、高畑勲監督の講演会も行なわれました。高畑監督の『太陽の王子ホルスの大冒険』や、高畑監督が選んだ海外の短編作品の上映会もあり、約1500人が夜空の下でアニメーションを満喫していきました。
高畑さんは子ども時代、賢治の『貝の火』『風の又三郎』などに親しんだことを振り返り「動植物、鉱物にも命の輝きがある。賢治の作品は身近にある小さな自然との出合いを伝えてくれる」とコメント。
1968年に初監督した『太陽の王子ホルスの大冒険』、94年の『平成狸合戦ぽんぽこ』の中に賢治作品に影響を受けたシーンがあることを映像とともに披露。「直接的な人生訓ではなく、生きる喜びを教えてもらった」と語りました。