映画情報サイトの「ハリウッドチャンネル」にて、鈴木敏夫プロデューサーのインタビューが公開されました。
先日発売された『次郎長三国志』についてのインタビューから始まり、宮崎駿監督の次回作については、「現代日本の状況を予測したリアルな作品」と語っています。
宮崎駿の新作は「現代日本の状況を予測したリアルな作品」
東日本大震災後の日本映画の方向性について「戦後邦画のテーマであった“貧しさからの脱却”が今こそ必要」と分析する鈴木が、宮崎駿監督による次回作の方向性を教えてくれた。
(中略)
2011年は、クリエイターはもちろんのこと日本という国に生きる人間すべてに影響を与える出来事が起きた。3月11日に発生した東日本大震災がそれだ。鈴木は「僕としては衣食住に事欠く人が、近い将来生まれようとしている気がします。そんな現実に対して、映画が語るべきテーマも必然的に変わらなければダメでしょうね」と断言するが、そこで気になるのがジブリの方向性だ。情報解禁前であることから多くは語れないとしながらも、宮崎監督の次回作は「観客の全員が安心して観られるようなものではない作品」になるとのこと。この決意について鈴木は「震災が影響しているわけではなく、現在の日本の状況というのは企画段階からすでに予測していました。ですから、リアルなものを作りたいという思いがあります」と意図を説明した。