押井守監督が、5月29に新宿バルト9で開催された最新作『ガルム・ウォーズ』のトークイベントに登場。宮崎駿作品について、行き当たりばったりで願望だけで作られていると辛口で批評する一幕がありました。押井監督による、宮崎駿批判は、お約束といったところでしょうか。
ファンから「映画の構造」について質問された押井監督は「構造は建築的。何かが何かを支えていて、キャラクターは必ずペア、三角形で成立する。どんな下手な演出家でも破綻しない。あらかじめ配置を決めておく。実践的にものを考える」と回答。「宮さんともよく(構造の)話をしていたけど、私に言わせれば、宮さんは構造がない典型。願望で作っている。典型なんだけど、宮さんは分かっていない」とコメント。
また、自身の作品にバセット・ハウンドという犬がたびたび登場することで知られている押井監督は、今作にも登場していることについて、「私が好きだからです。本当のことを言うと、この作品とバセットは合わない。ただ、バセットじゃないとやる気がでないんですよ」と犬への愛を語っています。
押井言論 2012-2015 押井守の有料メルマガ「世界の半分を怒らせる」3年分のインタビューに、加筆・修正・追加取材を施して書籍化。 宮崎駿・高畑勲についても、完全ノータブーで語り倒す。 |