宮崎駿監督が『となりのトトロ』の構想を練った場所として知られる埼玉と東京にまたがる雑木林「淵の森」で、ファンや地元の保全団体の人たちとともに草刈りが行なわれました。
宮崎監督は、日頃からこの雑木林周辺の保全活動に取り組んでいて、20日はファンや地元の人などおよそ300人が集まりました。
はじめに宮崎監督が作業について説明したあと、参加した人たちは鎌やハサミなどを使って草を刈り取る作業を行いました。そして、宮崎監督も一緒に作業に取り組み汗を流していました。
雑木林には、春に白い花が咲くキンポウゲ科のアズマイチゲなどさまざまな植物が自生しています。参加者たちは、増えすぎたササの一種のアズマネザサを刈り取り、多様な植物が生育できる環境を整えました。
宮崎監督は「ここがあったおかげで、なんとなく気分が町の中といっても、ほっとできるっていうのがぼくらにとっての最大のメリットで。生活の一部になっていて、来ると気持ちがほっとします」と話しています。