2016年4月からユニバーサルグループ傘下となり新たなスタートを切ったドリームワークス・アニメーション。CEOを務めるのは、ワーナー・ブラザースから移籍したクリストファー・デファリア氏。新体制で挑む新たなスタートと、ハリウッドと日本アニメについて話しました。
新CEOのデファリア氏は、過去にワーナー・ブラザースで『ハッピー フィート』などの製作総指揮を手がけており、昨今の中国市場が急拡大を遂げるなかでも、アジアにおいて日本映画シーンを重要視していると言います。
「日本マーケットは非常に重要です。数字的な面はもちろんですが、とくにアニメにおいては、和製アニメの伝統と歴史がある国で、私たちが作った作品が受け入れられるかどうか。そこで成功を収めることが重要なポイントになります」
デファリア氏によると、スタジオジブリに代表される日本アニメは、ハリウッドスタジオのアニメとは表現そのものが異なり、観客を奪い合うような競合にはならないという。
「たとえば宮崎駿監督や高畑勲監督の作品は、アメリカでも大規模公開され、ファンも多いのですが、こうした日本の伝統的なアニメは、同じジャンルでの勝負にはならないんです。(元スタジオジブリの米林宏昌監督作である)『メアリと魔女の花』も、もうすぐ全米公開されるのですが期待値は高い。私自身もとても楽しみにしています」と語っています。