CNNが宮崎駿監督を紹介
(CNN) 日本のアニメ作家、宮崎駿氏(70)は世界で最も偉大なアニメ制作者であり日本のポップカルチャーの象徴だと世界の多くの人々から評されている。
2002年、宮崎氏の代表作の1つである「千と千尋の神隠し」が世界中の映画館で上映された。同作品は日本国内の映画興行成績の記録を塗り替え、宮崎氏に米アカデミー賞長編アニメ賞をもたらした。
宮崎氏は1985年にアニメーション制作会社スタジオジブリを設立して以来、自然界をテーマにしたファンタジーと環境保護やフェミニズムといったよりシリアスなテーマを融合した18の長編アニメ映画を制作している。
2008年の作品「崖の上のポニョ」には大津波のシーンが含まれている。宮崎氏は作品の中で自然災害を描くことについて、自分は災害を予言する破滅論者ではなく、人生のはかなさを浮き彫りにする現実主義者だと語る。宮崎氏は震災後、東北の被災地に4カ月間滞在し、地元の子どもたちのために自作品の上映会を開催した。
宮崎氏がアニメを制作する際の細部へのこだわりや、良い作品を作るために努力を惜しまぬ姿勢は、米アニメ制作会社ピクサーのジョン・ラセター氏や、「ウォレスとグルミット」シリーズで知られる英アニメーター、ニック・パーク氏など、同時期に活躍する世界のアニメ制作者たちからも称賛されている。
しかし宮崎氏は、アニメーターたちが絵を1枚ずつ手描きし、コンピューターグラフィック(CG)をあまり使わないスタジオジブリのような制作会社は廃れる運命にあると考えている。自分たちは絶滅種かもしれない、と自嘲気味に語る宮崎氏だが、今後も手描きにこだわり続けるという。
宮崎駿氏が震災後、東北の被災地に訪問し、
地元の子どもたちのために自作品の上映会を開催した。
世界で最も偉大なアニメ制作者であり、
日本のポップカルチャーの象徴だと、世界で評されている宮崎駿氏。
CNNとのインタビューの様子
宮崎駿:世界で最も偉大なアニメーター 被災地で上映会
http://www.cnn.co.jp/showbiz/30003704.html