11月23日に公開される『かぐや姫の物語』において、ジブリ作品としては初めての来場者プレゼントが実施されることが発表されました。
上映時間2時間17分の大作である同作。その一部を収録した6分間のプロモーション映像『かぐや姫の物語 プロローグー序章―』を収録したDVD&Blu-ray(2枚組)を100万枚用意し、16日より同作の上映予定劇場(344館)の来場者全員にプレゼントする(なくなり次第終了)。
鑑賞作品に関わらず劇場で映画チケットを購入した人全員にグッズをプレゼントするのはまさに前代未聞の取り組みだ。
高畑勲監督が14年ぶりに発表する同作。あえて“スケッチ”を感じさせる独特の筆のタッチや色彩豊かでありながら空間を生かした優しい背景美術など、これまでの日本のアニメーション映画と一線を画すエポックメイキング的作品に仕上がった。あらすじは、日本古来の物語文学『竹取物語』そのままに、かぐや姫の心理を考察し、人間・かぐや姫の喜怒哀楽に満ちた真実の物語を紡ぎだす。
プレゼントのBlu-rayディスクは質感や色調にこだわりぬいて作られた、販売中のジブリ過去作品Blu-rayと同様の仕様。収録される映像は、9月17日に行われたマスコミ向け中間報告会見で解禁され、その完成度の高さが大変な評判となったもの。現在、全国約80の劇場で幕間上映(劇場への入場開始してからの数分程度の時間)されている。
先日行われた完成報告会見で高畑監督は「日本のアニメーションを一歩進めることができたと思う。優秀なスタッフたちに感謝したい」とコメント。映画ファンたちにも、ひと足早く自信作の映像を届けることで感謝の気持ちを表現する。
かぐや姫の物語 サウンドトラック 音楽:久石譲/主題歌「いのちの記憶」 (歌:二階堂和美) 『かぐや姫の物語』は、日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、高畑監督が2005年から8年かけて制作してきた作品。かぐや姫は数ある星からなぜ地球を選んだのか、この地で何を思い、なぜ月へ去らねば ならなかったのか、彼女が犯した罪とは、そして、罰とはいったい何だったのかが描かれる |