2月23日(日)と、3月9日(日)に放送される『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』では、脚本家・演出家の倉本聰さんをゲストに迎え、映画プロデューサーと脚本家という、それぞれの立場の悩みや難しさを本音で語り合う、貴重な対談が行なわれます。
倉本聰が鈴木敏夫をスカウト!?
鈴木敏夫と倉本聰はこの日が初対面。同じクリエイターとしてのシンパシーからか、冒頭から本音トークが展開します。倉本聰が「富良野で芝居をやっていて、いま、一番欲しいのは、鈴木さん!」と切り出すと、鈴木敏夫は思わず爆笑!倉本聰が「うちは小さな劇団で、スターもいない。となると、宣伝に僕が出て行かなければならない。でも、自画自賛ってしにくいでしょ?誰かにうまく褒めてもらいたい。だから鈴木さんみたいなプロデューサーが欲しい!」とラブコールを送ると、鈴木敏夫は「僕も、プロデューサーをやりたい、と思ってやり始めたわけではない。たまたま宮崎、高畑と出会って、2人と相性が良かったのがきっかけ。配給・宣伝・興行をやる人がいないなら、俺がやる、という感じ。」と、ジブリ立ち上げのきっかけを語りました。さらに鈴木が「実は、ピクサーのジョン・ラセターからも、アメリカに来ないか?と真剣に誘われた。」と明かすと、倉本聰も「アメリカに誘われたんじゃ、北海道に誘っても無理だな・・・」とユーモアたっぷりに応じました。
映画『風立ちぬ』には、2案あった!
さらに鈴木敏夫が自らの役割について「僕の仕事は、宮崎・高畑が作るものに、最初の観客として自分の意見をいうこと。」と語り、実は『風立ちぬ』も、A案:二郎とカプローニの友情物語と、B案:二郎と菜穂子のラブストーリーがあったことを告白。宮崎監督に「どっちがいい?」と聞かれて「それぞれやったらつまらない。なんとか一緒にできないですか?と無茶を言った」と、意外な事実を明かしました。そして倉本聰からも、脚本を書くと、TVプロデューサーとディレクターに目の前で呼んでもらい、彼らが何の反応も示さないと「目の前で脚本をひっちゃぶく」というエピソードが飛び出すなど、2人のクリエイターの化学反応で予想もつかないトークが展開します。この模様は2月23日と3月9日の2週にわたってオンエア!どうぞご期待ください。
TOKYO FM『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』
ゲスト:倉本聰
放送:2月23日(日)・3月9日(日)
時間:23:00~23:30
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ 九十九の言葉 絵のないDVD ― 見えないからこそ届く言葉がある。 「みんな自分のことばかり考えていますよね。人のことを考えないと自分のことなんて解決できないのにね。」鈴木敏夫 |