子どもたちに見てもらいたい。

山賊の娘ローニャ「山賊の娘ローニャ」全26話(放送期間:2014年10月11日~2015年3月28日)
英題: Ronja Rövardotter
原作/アストリッド・リンドグレーン「山賊のむすめローニャ」
シリーズ構成・脚本/川崎ヒロユキ
監督/宮崎吾朗
プロデューサー/川上量生
音楽/武部聡志
オープニング曲/「春のさけび」手嶌葵
エンディング曲/「Player」夏木マリ
美術/福留嘉一、本間禎章
色彩設計/福田由布子
演出/鹿住朗生、清水和真、高尾圭
CGスーパーバイザー/岩田健志、溝口結城
アニメーションディレクター/島田寛志、稲石祐喜子、タン・セ・リ
キャラクターデザイン/近藤勝也
モデル造形ディレクター/片塰満則
音響監督・音響効果/笠松広司
アフレコ演出/木村絵理子
アニメーションプロデューサー/小林毅、高久美知子
制作統括/有吉伸人、柏木敦子、土橋圭介、太田豊紀
題字/鈴木敏夫
アニメーション制作/ポリゴン・ピクチュアズ
制作協力/スタジオジブリ
制作/NHKエンタープライズ
制作・著作/NHK、ドワンゴ

声の出演

ローニャ 白石晴香
ビルク 宇山玲加
マッティス 関 貴昭
ロヴィス 野沢由香里
スカッレ・ペール 佐々木梅治
フョーソク 赤星昇一郎
チェッゲ 西 凜太朗
チョルム 小川剛生
ストゥルカス 杉村憲司
クノータス 島田岳洋
ペリェ 手塚祐介
リル・クリッペン 姫野惠二
ボルカ 谷 昌樹
ウンディス 土井美加
鳥女 加藤沙織
ナレーション 遠藤ふき子

宮崎吾朗監督コメント

ジブリの外へ武者修行に出された僕に、川上さんが最初に提案した企画は、僕も大好きな堀田善衞さんの『路上の人』でした。西洋中世のキリスト教を扱ったこの本を、何とかTVシリーズに出来ないかと1年余り格闘しましたが、僕らの手には余り過ぎ、結局断念せざるをえませんでした。

そんな時に思い出したのが、かつて映画化の企画を断念した『山賊のむすめローニャ』でした。難しいテーマを扱った原作を、無理やり映像化しようと試みるよりも、子どもたちにむけた作品をきちんとやるべきではないか、と思ったのです。僕もTVで育った人間です。その自分が子どもだった時に観たようなものを、今度は大人になった自分が、今の子どもたちに向かって作るべきだと思ったのです。

偉大なアストリッドおばあちゃんは『山賊のむすめローニャ』で、子どもたちには自ら成長していく力を信じなさい、大人たちには子どもから大いに学びなさい、そして子どもも大人も互いを尊重し合い、本当の意味での自由を手にしなさい、と言っているように思います。そのメッセージを、誤ることなく映像にすることが出来たら、これに勝る幸せはありません。まだ道半ばではありますが、僕たちの『山賊の娘ローニャ』が沢山の皆さんに観ていただけることを願っています。