12月5日より満を持して刊行された、宮﨑駿イメージボード全集の『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』を買ってきました。
本シリーズは、原画から高精度スキャナーで新たに読み込まれたもので、原画と変わらない風合いの再現をめざしたものです。
『風の谷のナウシカ』から『君たちはどう生きるか』までの長編作品はもちろんのこと、スタジオジブリ設立以前に宮﨑駿監督の携わった作品や、ジブリ美術館用に制作された短編作品のイメージボードまで網羅される予定です。
本のサイズは、できるだけ原寸大で収録できるように、350ミリ×257ミリという大判の判型で登場しました。
これまでに発売されたジブリ本では、一番大きいサイズですね。ジ・アートと比較しても、一回り大きくなります。
収録されている絵は、ほぼほぼ実際に描かれた原画と同じサイズで掲載されています。が、ページに収まりきらないものは、視認性を考慮して若干縮小されたものもあります。
そして、各巻には鈴木敏夫プロデューサーによる新規インタビューも掲載されています。
作品の制作秘話だったり、絵の誕生の経緯が語られています。
風の谷のナウシカ
先陣を切って登場したのが、こちらの『風の谷のナウシカ』です。
スタジオジブリ設立の切欠となった作品で、漫画が先行して連載されていたので、収録されているイラストには漫画タッチのペン画のナウシカも収録されています。
おそらく、これまで未掲載だったものが数点あります。少なくとも、ジ・アートには収録されていませんし、ぼくは初めて見ました。
ページ数は108Pなので、あまり分厚くはありませんが、絵の一つひとつにストーリーを感じることができるので、一本の映画を観たような充実感があります。
天空の城ラピュタ
そして、『風の谷のナウシカ』と同時発売で登場したのが、『天空の城ラピュタ』です。
こちらはページ数も若干多く、136Pとボリューミー。イメージボードが、映画のストーリー順に掲載されているので、ラピュタの物語が脳内に広がります。初期に描かれたものなので、映画には反映されていないものもありますが、あり得たかもしれないもう一つのラピュタといった感じで楽しむことができるのも、イメージボードの良いところですね。
これまで、何度もジブリ作品を観てきた人にとっては、絶対買いのシリーズですね。
ちなみに、来年三月には『となりのトトロ』が発売される予定になっています。
刊行スケジュールは定かではありませんが、三カ月に一回のペースで発売されるのかもしれません。
宮﨑監督の携わった作品をすべて網羅し、『君たちはどう生きるか』まで発売されると思うと、楽しみでしょうがないです。
ジブリファンはみんな集めましょう!