多摩センターのパルテノン多摩で5月24日まで開催されていた、「アニメーションと多摩」の図録がようやく発売されました。
編集に苦労されたらしく、発売されたのが展示の終了直前だったので、最後の観覧を兼ねて買いに行ってきました。
展示は終了しましたが、図録は引き続きパルテノン多摩の歴史ミュージアムで販売されています。
本書は、多摩市にアニメ制作会社のズイヨー株式会社が移転したところから始まり、多摩市におけるアニメーション制作の歴史を追いかけています。
多摩のアニメスタジオで作られたさまざまな作品が紹介されているほか、多摩市を舞台としたスタジオジブリの『平成狸合戦ぽんぽこ』と結びつく背景を知ることができます。
貴重な資料となる座談会では、中島順三さん(元プロデューサー)、楠葉宏三さん(監督)、才田俊次さん(アニメーター)、佐藤好春さん(アニメーター)が、「多摩の思い出と日本アニメーション」を語ります。
また、日本アニメーションで色彩設計を担当した小山明子さんと、高畑勲監督のインタビューも収録されています。
特に、ジブリファンにとって高畑監督のインタビューは、とても嬉しい内容です。多摩のアニメスタジオで働いていた当時の話から、『狸合戦ぽんぽこ』を中心に語っています。
図録は、パルテノン多摩の歴史ミュージアムで販売されているほか、ネットでも購入することができます。
1,080円とわりあい安価なのも、嬉しいところです。