ジブリの音楽でお馴染みの久石譲さんが29日、東京・よみうり大手町ホールでコンサートを開催。「ミュージック・フューチャー」と題し、クラシック音楽とテクノロジーを融合させた「ポストクラシカル」の楽曲など最先端の音楽を久石さんが選び、演奏しました。
国立音楽大学在学中から現代音楽に大きな関心を寄せていた久石さんだが、作曲家として活動するうちに「時代を映すはずの現代音楽が古典になってきている」と疑問を持つようになっていった。そして「もっと聴衆に興味を持ってもらえるよう、古典となった現代音楽ではなく“現代の音楽”を紹介したい」と今回のコンサートを思い立ったという。
米の作曲家、ニコ・ミューリーが書いた電子バイオリンのための協奏曲「Seeing is Believing」を日本初演したほか、久石さんが書き下ろした弦楽四重奏曲も披露した。コンサートの終盤、久石さんが「今後もシリーズ化して続けていきたい」と意気込みを語ると、聴衆から大きな拍手が送られた。