「思い出のマーニー×種田陽平展」の開催に伴い、KDDIが本作と連動したキャンペーン「au loves ジブリ」を7月7日より実施すされます。本キャンペーンの発表会見に鈴木敏夫プロデューサーが出席し、「久しぶりにジブリが帰ってきた。よくやってくれたというのが感想です」と米林監督ら本作を完成させた“次世代”スタッフの労をねぎらった。
「借りぐらしのアリエッティ」に続く監督作を作りたいと申し出た米林監督に、原作を手渡したのが鈴木プロデューサーだった。「突然、映画を作りたいと言ってきたから、直感でその場にあった『思い出のマーニー』はどうかなと思った。もともと米林監督は女の子を描くのがすごく得意だし、『女の子がふたりも出てくるんだぞお』と話した覚えがある」と鈴木プロデューサー。
ただし“直感”の裏には鈴木氏らしい戦略があったといい「去年、宮崎監督は引退しましたが、実は毎日(ジブリに)出社しています。本人は『口も手も出さない』と言うが、実際には手を出したり、足を出したり(笑)。でも宮さんが口を出すのは、いつも男女の物語なんです。今回は女の子同士の話だから、手の出しようがない(笑)。そのあたりは計算通りでしたね」と不敵な笑みを浮かべた。
完成した作品について「宮さんと高畑監督と違うのは、製作期間。ふだんの半分の時間で、よくぞこれだけの作品を仕上げたなと。ジブリらしい身近な魅力が帰ってきた感覚。映画化が難しい原作で、どう料理するか麻呂(米林監督の愛称)次第だった。くじけそうになる時期もあったが、頑張ってくれた」と満足げだった。
スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」の世界を美術監督の種田陽平氏が再現する「思い出のマーニー×種田陽平展」は7月27日から江戸東京博物館で開催。KDDIが「au loves ジブリ」キャンペーンとして協賛している。