三鷹の森ジブリ美術館が全面協力の元、三鷹ネットワーク大学にて、1月17日に「第2回アニメーション文化講座~三鷹の森ジブリ美術館発 アニメーションをもっと楽しむために」が開催されました。
本講座は、『おそ松くん』や『パーマン』といったアニメシリーズを手がけたアニメーション作家の鈴木伸一さんや『アルプスの少女ハイジ』『ポケット・モンスター』シリーズアニメーター・作画監督の小田部羊一さんらが講師としてアニメブームの時代背景、現在のアニメーションにつながる重要な作品、作家、スタジオなどを取り上げていくというもの。



第1回目となる本講座のテーマは「日本のアニメーションの60年代~スタジオ群雄割拠の時代~」。アニメーション研究家であり徳間記念アニメーション文化財団評議員のおかだえみこさんが講師として登壇し、『鉄腕アトム』や『タイガーマスク』といったアニメーション映像を交えながら第1次アニメブームについて約90分に渡り解説した。

「現在、皆さんが目にしている様々なアニメーション作品の豊かな表現の数々は、先人たちの試行錯誤、創意工夫の上に築かれてきた。スタジオジブリの高畑勲、宮崎駿といった監督も先人たちの成果を学び、アニメーションの質の向上を目指してきた。そうしたアニメーションの発達の歴史や今に至るまでの流れを、経験豊かな講師陣の解説とともにたどれば、見ることがもっと楽しくなる。」と三鷹の森ジブリ美術館の担当者。

「今回のアニメーション講座の開催は去年に引き続き2回目の開催。前回は世界や日本のアニメーションの選りすぐりの作品に触れながら、最初期から現在までの流れをおさらいし、非常に好評をいただいたため、第2回目の開催に至った。今回の講座をきっかけに様々な世代の方にアニメーションを楽しんでもらいたい」とも。

三鷹ネットワーク大学の担当者は「講座は既に定員の40名に達しており、キャンセル待ちがでるほどの人気ぶり。アニメーション講座の他にもアニメや漫画の追体験をする聖地巡礼などにクローズアップしたコンテンツツーリズム入門といった講座もあるのでこれをきっかけに三鷹からアニメーションを普及していければ」と語った。