ラモン・マグサイサイ賞

「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞の授賞式が11月16日にマニラで開催され、宮﨑駿監督に同賞が授与されました。



宮﨑駿監督は式を欠席しましたが、スタジオジブリの取締役・依田謙一さんが代わりに賞を受け取り、宮﨑監督のメッセージを代読しました。

依田:
ご来賓の皆さま、こんにちは。スタジオジブリの取締役の依田謙一です。
スタジオジブリの共同創設者の宮﨑駿に代わり、「第66回 ラモン・マグサイサイ賞」の授賞式に参加できることを光栄に思います。
受賞にあたり、宮﨑からの手紙を預かっておりますので、代読いたします。

宮﨑駿メッセージ:
「マグサイサイ賞」の名前を初めてきいたのは、子どもの頃でした。
学校の校庭だったと思いますが、先生からこういう賞ができたという話があり、印象的な名前だったことから、心に残っていました。
この受賞を機に、改めてフィリピンに想いを馳せました。2016年、当時の天皇皇后両陛下がここマニラを訪れ、マニラの市街戦に触れながら命を失った多くの戦没者を慰霊しました。
日本人は戦時中、酷いことを散々したんです。民間人をたくさん殺しました。日本人は、このことを忘れてはいけません。ずっと残っていくことです。
そういう歴史があるなかで、フィリピンから「マグサイサイ賞」を贈られるということで、厳粛に受け止めています。ほんとうに、ありがとうございました。