2年半ぶりに、ナウシカ歌舞伎を観に行ってきました。
今回は、前回と演出の趣向を変えて、『風の谷のナウシカ 上の巻 ―白き魔女の戦記―』として上演されました。
ナウシカが主人公ではあるものの、クシャナ殿下を深堀した演出となっています。
今回ナウシカを演じたのは中村米吉さんで、尾上菊之助さんはクシャナ殿下を演じています。
前回と比較すると、衣装や装飾類が洗練されていて、ナウシカがより女性らしくなっていました。
トリウマも、前回よりトリウマっぽく見えました。
全体的に、演出面も含めて前回よりも『風の谷のナウシカ』を歌舞伎のものにしてきているという印象を受けました。
やはり何度も繰り返し上演することで、ブラッシュアップされて、より完成度が高くなっていくようです。
前回、新橋演舞場に観に行ったときは、まだ世界はコロナ前でして、そのときは歌舞伎の鑑賞に慣れた方々は掛け声なんかもかけていました。
「よっ、中村屋!」「待ってました!」などなど。
なるほど、歌舞伎とはこうやって観るものなのかと勉強になりまして、それだったら自分も「よっ、ユパ様! 待ってました!」と叫んでみたいなと思ったわけですが、今はコロナ禍。上演前には、スタッフの方々が、会話禁止のパネルを掲げておられます。ここで叫ぼうものなら、つまみ出されることカオナシの如し。ということで、大人しく鑑賞しておりました。
グッズに関しては、前回とは別に新しいものが発売されました。
今回のために、また鈴木敏夫さんが、ナウシカ、クシャナ、ユパ様、クロトワ、テトを描き下ろしています。
新橋演舞場のときは、入場者しかグッズは購入できませんでしたが、歌舞伎座ではどなたでもグッズは買えるようになってます。
初めて行ったので知らなかったんですが、東銀座駅内にグッズ売り場が展開されていますし、歌舞伎座の隣にも売り場があります。
チケットは買えなかったけどグッズは欲しいと言う方、買いに行けますよ!
クロトワのグッズなんて、なかなかレアじゃないでしょうか。
ナウシカ歌舞伎は、歌舞伎座にて7月29日まで開催されています。