雑想ノート 最貧前線宮崎駿監督が原作を描いた漫画『最貧前線』の舞台が、8月27日に神奈川・神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホールで開幕しました。
本作は、宮崎駿監督が描いた『宮崎駿の雑想ノート』の中のエピソードの1つ。茨城・水戸芸術館の開館30周年記念事業として上演される舞台版では、脚本を井上桂さん、演出を一色隆司さんが担当しています。



太平洋戦争末期、特設監視艇として借り出されることになった福島の漁船・吉祥丸にまつわる物語。船長の菊池を内野聖陽さんが演じ、艇長の大塚少尉を演じる風間俊介さん、柳准尉役には溝端淳平さんらが参加しています。

本作を演じるにあたり、漁師チームのキャストは実際に漁船体験を行い、軍人チームの俳優たちは海上自衛隊に体験入隊するなど、上演に向けて入念に準備を重ねてきました。漁師チームを牽引する内野は、乗組員たちを守る船長を、豪快かつ茶目っ気たっぷりな人物として立ち上げ、軍人チームを率いる風間は、一見すると堅物ながらも、漁師たちと次第に信頼関係を深めていく艇長を実直に演じています。

上演時間は休憩ありの約2時間45分。神奈川公演は8月29日まで行なわれ、9月から10月にかけて、水戸芸術館 ACM劇場、東京・世田谷パブリックシアターほかで上演されます。

宮崎駿の雑想ノート
兵器と人間が織りなす、バカバカしい狂気の情熱を描く13編。「最貧前線」も収録。

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