東京ステーションギャラリーで開催されている「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」にて、生前に高畑勲監督が作品選定と展示方法について残した指示をもとに、ちひろの絵画の没入感をより深く体験できるコーナーが設けられています。
高畑監督は、いわさきちひろの熱心なファンでもあり、これまでにもドキュメンタリーや雑誌インタビュー、講演会などで彼女の作品について語っていました。
本展は「絵描き」としてのちひろの技術や作品の背景を振り返るもので、ちひろの文化的座標や、画家としての技術に着目。新出資料も交えた約200点の展示品を通じ、童画家としてのちひろイメージの刷新を試みるもの。
展覧会タイトルの「いわさきちひろ、絵描きです。」は、のちの伴侶と出会った際に自己紹介したちひろの言葉が使われています。
展覧会はもともと、ちひろの作品に造詣が深く、ちひろ評価に大きく貢献してきた高畑勲さんの監修のもとで準備されていましたが、高畑さんが今年4月に亡くなってしまったため、総合的な監修は叶いませんでした。
「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」
日程:2018年7月14日(土)~9月9日(日)
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
場所:東京ステーションギャラリー
料金:一般1000円、高校・大学生800円、中学生以下無料
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