女優の木村文乃さんが、スタジオポノックの短編アニメ集『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』で声優を務めることが発表されました。
また、すでにキャスティングされていた、オダギリジョーさんらの参加作品も明かされました。
『ちいさな英雄』は3本の短編からなる新作映画。アニメーション声優初参加となる木村さんは、米林宏昌監督の新作となる、カニの兄弟が主人公の冒険ファンタジー『カニーニとカニーノ』で、兄・カニーニの声を担当。弟のカニーノ役は人気子役の鈴木梨央さんが務めます。
音楽は、これまでに『思い出のマーニー』と『メアリと魔女の花』でタッグを組んでいる村松崇継さんが担当します。
百瀬義行監督が、たまごアレルギーの少年と母親の絆を描く『サムライエッグ』には、尾野真千子さん、子役の篠原湊大さんが母子役で参加。さらに、人気俳優の坂口健太郎さんがパパと医者役を務めることが明かされました。
音楽は、数々の有名アーティストをプロデュースする島田昌典さんが手掛けます。
また、ジブリで活躍したアニメーターの山下明彦さんが監督を務めた、見えない男の闘いを描くスペクタクルアクション『透明人間』では、オダギリジョーさんが透明人間役を担当し、田中泯さんも参加。また同作では、中田ヤスタカさんが音楽プロデューサーを務めています。
『ちいさな英雄』キャスト コメント
『カニーニとカニーノ』(米林宏昌監督)
木村文乃(カニーニ役)
初めてお話をいただいた時、カニ役のお兄ちゃんということでどんな風になるのか、と思っていましたが、絵コンテで米林監督の映画の世界観に触れて想像が広がり、とてもワクワクしています。全編、カニ語!? ということで、どのように演じていくのか今から楽しみです。
鈴木梨央(カニーノ役)
米林監督が、初めて男の子を主役にされた作品だと聞いて感動した事、その作品に私も関わる事が出来るとわかった時は、驚きと喜びで全身に鳥肌が立ちました。男の子の役は初めてですが、カニーノの気持ちになって、カニーニと大冒険をしていく様子をしっかりと演じきれる様に精一杯頑張りたいと思います。
『サムライエッグ』(百瀬義行監督)
尾野真千子(ママ役)
本格的な声のお芝居は初挑戦でした! とにかく難しい。声優というお仕事を尊敬した時間でした。でもやはり伝えたいという気持ちは変わらず一つ一つ大切にお芝居させていただきました。この物語がたくさんの人に届きますように。
篠原湊大(シュン役)
オーディションでは関西弁に気をつけながら「ぼくはシュンだ!」と思いながら初めてのアフレコに臨みました。極度のたまごアレルギーのシュンになりきり、自分と戦う役を精一杯頑張りたいです。
坂口健太郎(パパ/医者役)
普段のお芝居とは違う、声でキャラクターに命を吹き込むことを大切に、現代の小さなヒーローに寄り添えるように頑張ります。ぜひ、楽しみにしていてください。
『透明人間』(山下明彦監督)
オダギリジョー(透明人間役)
改めて芝居というのは色々な要素で形成されるんだなということを考えさせられました。声優の仕事を通して、俳優の根源を見つめ直すことができ、良い経験になりました。アニメーションで透明人間を描く、ということがまず面白い挑戦だなと思っています。今までにない、未知の経験をこの作品から感じて頂くことが出来たならとても嬉しく思います。
田中泯(盲目の男役)
見えてない、あるいは見られていなくでも人は存在できた。が、現代ではこれでは無視されることになる。見える、見られる為に他者が必要なのだろうか? わからない人では駄目なのだろうか? 誰のカラダの中にも、自分ですら知らない透明人間性というのが本来的にあるのではないのでしょうか。誰だって自分のカラダの中で生きているのだから。