アメリカのウォルト・ディズニー社は、同社傘下の「ピクサー・アニメーション・スタジオ」創立メンバーの一人で、創作部門の最高責任者を務めるジョン・ラセター氏が、今年末に退社すると発表しました。
ジョン・ラセター氏は、セクハラ疑惑が発覚した昨年11月以降、休職していました。
AP通信によると、ラセター氏は年内は相談役として残り、その後はディズニー社を永久に離れるという。理由は明らかにされていません。
2018年1月には、“The Hollywood Reporter”がディズニー関係者による意見として「セクハラ行為発覚のあと、ディズニーのような名高いブランドでアニメの総責任者として戻ってくるのには無理があるのでは」との声を紹介していました。
ラセター氏は、1980年代からアニメ映画で数々のヒット作を手がけ、『トイ・ストーリー』や『カーズ』のシリーズで監督を務めた。『アナと雪の女王』や今年のアカデミー賞受賞作『リメンバー・ミー』などの製作総指揮を務め、宮崎駿監督とも親交が深いことで知られています。
ディズニー側の発表によると、ラセター氏は「この6か月間は自分の人生やキャリア、個人的な優先事項について考える機会となった」として、「私は今もアニメーションに尽くし、ピクサーとディズニーの創造的な才能に触発されているが、新たな創造への挑戦を始めるなら年内が潮時だと判断した」と述べています。
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