スタジオジブリ作品のアート本として「The Art of」シリーズがありますけども、高畑勲監督の『火垂るの墓』は刊行されていません。
その代わりといっては何ですけども、イメージボードを使用した絵本版『火垂るの墓』が存在します。
イメージボードは、百瀬義行さんと近藤喜文さんが描いたもの。
お二人は、同作でもアニメーターとして活躍していて、映画用に描かれたイメージボードが使用されています。
アート本が発売されていないため、イメージボードが掲載されている本も限られており、本書はとても貴重なものです。
絵本の内容は、お二人の絵に、詩人の田村隆一さんが新たに詩をしたためたもの。
美しい散文詩で読みやすく、残酷な描写などはありません。小さな子どもにはちょっと早いけど、小学校高学年くらいから読ませたくなる本でしょうか。
本書は、もう絶版となっているようですが、ネットショップでは中古が格安で販売されているようです。
絵本 火垂るの墓 映画のスケッチに田村隆一が特別に詩を書き下ろした、節子視点の物語。 |