『ゲド戦記』の原作者で知られる、アメリカのSF作家アーシュラ・K・ル・グウィンさんが1月22日、オレゴン州ポートランドの自宅で亡くなりました。88歳でした。
ル・グウィンさんの家族が公式ツイッターで「昨日の午後、彼女が安らかな死を迎えたことを、深い悲しみをもって発表します」と発表しています。
The family of Ursula K. Le Guin is deeply saddened to announce her peaceful death yesterday afternoon. https://t.co/DC7oy16EWD
— Ursula K. Le Guin (@ursulaleguin) 2018年1月23日
ジブリ作品としても知られる『ゲド戦記』は、1968年~2001年にかけて原作小説が出版され、16の言語に翻訳されています。2006年に、宮崎吾朗監督によって初監督作品としてアニメーション化されました。
ただ、映画は原作と異なる部分が多いため、原作者のル・グウィンさんは映画について、自身の公式サイトに「物語に一貫性が欠けている(辻褄が合わない)」などと批判的な感想を掲載し、話題となりました。
ル・グウィンさんは、「絵は美しいが、急ごしらえ。『となりのトトロ』のような繊細さや『千と千尋の神隠し』のような力強く、かつ洗練された豊かなディテールはない」と批評していましたが、ゲドの声優を務めた菅原文太氏の声などは作品のイメージと合っていると認めていました。