新海誠監督の『君の名は。』が、2018年1月3日の21時からテレビ朝日系で地上波初放送されることが発表されました。
本作は、2016年8月に公開され、興行収入は250億円を越え、国内興行ランキングでは29週連続でトップ10入りを果たし、邦画歴代興収2位にランクインしています。
今回の放送に際し、新海監督は喜びを明かす一方で、「皆さんがこの作品をどんなふうに見てくださるのか、少し緊張も感じます。映画は自分でチケットを買って見に行く、とても能動的なメディアだと思うのですが、テレビはもっとカジュアルで暮らしの場にある存在ですし、どんなふうに見ていただけるのか、とても興味深いです」とコメントを寄せています。
また、「地上波のゴールデンタイムに自分の作った映画を見ていただけるなんて、これまで想像したことがありませんでした」と驚きを表し、「でも、自分が子どものころはテレビで見る映画はとても楽しみでしたし、そこでしか知ることができなかったものもたくさんありました。そういう意味では、自分が子ども時代に受け取ったものを、今度は自分が違う世代の方たちに届けることができるようになったのだなと思えて、とてもうれしいですね。ようやく自分が大人になれたような、そんな幸せな気持ちを感じます」と述べ、「想像もつかないほど多くの方々が、想像もしていなかったぐらいこの作品を好きになってくれるかもしれないと思うと、未知の視聴者との出会いが楽しみですし、何が起きるのかちょっとドキドキしています」と胸を高鳴らせました。
さらに、視聴者に向け、「同じ時間に何10万人、何100万人の人が見るので、いろいろな感情が同じ瞬間に起きる……。そんなにも多くの人と作品を共に楽しむのは、繰り返し映画を見る方にとっても初めての経験だと思うので、“同時代感”、“リアルタイム感”みたいなものを楽しんでいただければ。僕もそれを楽しみたいと思います」と呼びかけています。
その一方で、「実をいうと、自分の作品は、いろいろ気になってしまって改めて見ることができないんです」とも語り、「今のところ1月3日は1日中、テレビもネットも見ないようにしようと思っていますが……、誘惑に勝てずにチャンネルを合わせてしまうかもしれません」と話しました。