ジブリ旅4日目。高知の『海きこ』めぐり後編では、天神大橋や夜のアーケード街に、ライトアップされた高知城などを見に行きました。
天神大橋は、『海がきこえる』の制作当時と変わらぬ姿で残っているので、ロケ地めぐりをされる方は、ぜひ寄ってもらいたい場所です。
ここは、鏡川に掛かる天神大橋です。
物語冒頭、松野から電話で呼び出された拓が、学校に行くときに自転車で渡りました。
背景美術を手がけた田中直哉さんは、背景を描く際に、広がりを作るために建物の高さは低くしたと、メイキングで言っていました。
橋を渡ったあと、拓はこの坂道をくだっていきます。
アニメでは右側の家から、木の枝が庇のように伸びていますが、実際はありません。影を作るために、描いたそうです。
ちなみに、この坂道、実際に自転車で走ってみましたけど、なかなか勢いが出ます。
拓が学校から戻ってくるときに、ここを通ります。
背景に石碑が描かれているのですが、写真では葉が茂っていて見えません。
こちらがその石碑。アニメで描かれていたものと同じです。
この天神大橋は、駐車場のアングルからも描かれています。
小浜から呼び出された拓が、タクシーで空港に向かうときに登場しました。
そして、駐車場のカットから、次はローアングルでタクシーが通るシーンが描かれます。
実際にタクシーが来ないか、ちょっとだけ待ってみましたけど、そう都合よくは通りませんね。
作品で描かれた「いちかわ CYCLE SPORTS館」の建物がまだありました。
ここのカラオケは、物語終盤で登場しています。
同窓会の前日に、小浜が里伽子に出会ったシーンの背景がここでした。
当時はカラオケセントラルでしたが、現在はカパラになっているため看板が変わっています。
同窓会の帰りにみんなで歩いていたアーケード街です。
お店などは変わっていますけど、アーケードのステンドグラスなどは、ほぼ当時のままです。
こちらは、山尾が千鳥足で歩いていたシーンで登場しています。
アニメでは、左側にポストがありましたけど、もう無くなってしまいました。
ちなみに、このときアーケードでは、よさこい祭りの練習をしていました。ちょっと奥のほうに写っています。
そして、アーケードを抜けて、すこし歩いたところに高知城があります。
アニメでも同窓会のあとに、みんなで散歩をして、ここでライトアップされた夜の高知城を眺めていました。
ここで、「もし里伽子とふたりだったらきっと綺麗に見えるに違いなかった」という、拓のモノローグがあって、シーンは東京に移ります。
ちなみに、原作小説では、里伽子と拓は二人で見ていて、拓は「ふたりでいると、やっぱり綺麗や。ライトアップは、この夜のために用意されているような気がした」と言っています。
小説とアニメでは、だいぶシチュエーションも違っているので、まだ読んでいない方は、原作もオススメします。活字慣れしていない人でも、読みやすい小説だと思います。
ではでは、初日の高知は、これにて終了です。
2日目も、まだまだ高知をめぐります。
ではでは、次回につづく……。
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