ジブリ旅 鞆の浦 後山公園ジブリ旅3日目。阿伏兎観音を見た後は、「後山公園」に行きました。正式名称は、「瀬戸内海国立公園後山」と言います。
『崖の上のポニョ』の物語終盤で、宗介がお母さんを探してたどり着いた公園のモデル地です。映画では、前山公園と呼ばれていましたね。



ジブリ旅 鞆の浦 福山グリーンライン
阿伏兎から、そのまま自転車でグリーンラインを登っていったんですけど、これがもう、ほんとうにしんどかったです。
真夏に炎天下のなか、ママチャリで山を登るのは、けっこう危なかったです。車体が重くて、坂道では思うように進みません。

ジブリ旅 鞆の浦 福山グリーンライン
一応、1リットルの水筒を持って行ったんですけど、足りるわけもないですし、グリーンラインには自販機だってありません。熱中症の一歩手前までいきました。誰も真似しないと思いますけど、皆さん真似しないでくださいね(笑)。

ジブリ旅 鞆の浦 福山グリーンライン
そんなこんなで、クネクネうねった山道を自転車で登ります。気分はすっかり、リサを探す宗介です。
阿伏兎から来る途中で見かけた自販機で、予備の飲みものを買っておくべきでした。もう、ボトルは空っぽです。

現在地を確認しようとしましたけど、なんと、電波が入らないじゃないですか。GPSが機能していません。あと何キロあるんでしょうか。仮に、倒れそうになってもSOSが呼べません。これは、ますます、気が滅入っていきます(ちなみに、一時的に電波が入らなかっただけ)。

途中で、工事のおじちゃんたちがいたので、公園までの距離を尋ねました。

「この先にある公園って近いですか?」
「まだまだあるで」
「何キロくらいですか?」
「何キロって言われん」

もう、諦めようかと思いました。

「つらいか、そこから引き返せば、簡単にケリがつくぞ」モロの声が聞こえました。

ジブリ旅 鞆の浦 福山グリーンライン
折れそうな心を奮い立たせ、宗介のごとく大冒険の末に「後山公園」に到着しました。ちなみに、工事現場から、500メートルくらいでした。近いじゃんか、おじちゃん。

所要時間は、阿伏兎観音から1時間程です。展望台が見えたときは、嬉しかったですね。あぁ、倒れずにすんだ、という安堵感もありました(笑)。

ジブリ旅 鞆の浦 後山公園
ここの展望台は、宮崎駿監督のドキュメンタリーでも映って有名になった場所なんですけども、そのときとは展望台の形が変わっていました。監督が来たときは、鉄筋コンクリートだったと思うんですけど、木製に作り変えたんですね。いちばん上までのぼると、木が揺らいでいました。危険ということではなくて、そういう仕様のようです。

ジブリ旅 鞆の浦 後山公園
ちなみに、この後山公園の展望台は、福山市中心部や尾道しまなみ海道まで一望できるという触れ込みなんですけど、この日の空気の関係なのか、ほとんど見えません……。

ジブリ旅 鞆の浦 後山公園
この東屋は、フジモトから逃げる宗介が、バケツにポニョを入れたまま柵の上を走って、トキさん目がけてダイブした場所ですね。

ジブリ旅 鞆の浦 後山公園
ここで宗介たちは、水魚に飲まれて、多層世界に連れて行かれます。
そこでグランマンマーレに会って、映画はエンディングを迎えるわけですが、この旅はまだまだ続きます。

ジブリ旅 鞆の浦 後山公園
グリーンラインに戻って、途中にあった絶景ポイントから一枚。港町までは見えませんが、いい景色です。

行きは、ずっと上り坂で大変でしたけど、反対に帰りはずっと下り坂です。
後山公園から、鞆の浦までは5kmくらいありますけど、鞆町までまったく自転車を漕がずに戻ってこれました。スピードが出すぎるので、ブレーキをかけて制御したくらいです。帰りの時間は、たった10分でした。

ジブリ旅 鞆の浦 後山公園
鞆の浦に戻ったあとは、昨日入りそびれた「田淵屋」さんに行きました。
そのお話は、また次回の記事で。

ではでは、つづく……。