米林宏昌監督の最新作にしてスタジオポノックの長編第1作『メアリと魔女の花』がついに封切られました。
舞台挨拶には、声優を務めた杉咲花さん、神木隆之介さん、小日向文世さん、佐藤二朗さん、渡辺えりさん、大竹しのぶさん、米林監督、西村義明プロデューサーが登壇しました。
スタジオポノックとして新たな船出を迎え、万雷の拍手を送られた米林監督は「こんなにたくさんの人に見て頂き、ありがたい。すごく(完成が)遅れていた作品で、無事初日にお届け出来て嬉しく思っています」と感無量の面持ちで語り、苦楽をともにした西村プロデューサーも、「第1回長編作品。最初って1回しかないので、一生懸命作りました!」と胸を張りました。
さらに、メアリに生命を注いだ杉咲は、「この場をお借りして、監督と西村さんにお手紙を書いてきました」と切り出し、手紙を読み上げました。「私はこの映画が本当に大好き。監督は『ジブリという魔法が解けて』というお話をされていましたが、私はこの世界にスタジオポノックという新たな魔法が誕生したと思っています。私自身は小さな力ですが、携われて幸せでした。たくさんの方々が映画を見てくれることを願っています。今日は本当におめでとうございます」。
これに米林監督は、「感動しました。素晴らしい人たちと仕事ができました」と声をつまらせ、西村プロデューサーは「杉咲花という女優の声で、この映画は完成しました。むしろ僕たちが感謝しています」と返しました。
ジブリを超える気持ちで作った
米林監督は作品について、「宮崎駿監督から学んだことなどが大好きで、それと同時に宮崎監督を超えていかなければならないと思っていた。スタジオジブリを乗り越えていく気持ちで作った」と感慨深げに語っています。
また、西村義明プロデューサーは、「ジブリのスタッフが8割ぐらいいる。自分たちが最後に作ったのが『思い出のマーニー』ですから、やはり言いたい。自分たちの中のジブリは越えたい。もう一歩、前に進みたい」と力強く話しながらも、「過酷すぎて10キロ痩せました。あまり思い出したくない」と苦労を明かし、さらに「今はジブリが解散しちゃって、子どもも100万人くらいしか生まれていない。子どもが主人公の映画が作りにくくなっている」と現状を分析しながらも、「子どもたちに向けた映画を作れるプロダクションが生まれたことがうれしい」と笑顔で語りました。
初日舞台挨拶 記事一覧
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