米林宏昌監督の長編アニメーションデビュー作となった、『借りぐらしのアリエッティ』のロマンアルバムをご紹介します。
ジブリファンの中で、マストアイテムとなっているガイドブックが、ロマンアルバムです。作品解説から、設定資料、インタビューに至るまで、コスパの高い内容となっています。
フィルムストーリー
作中の画像がふんだんに使われているのと、セリフや描写などもある程度説明されているので、これを見るだけでもストーリーを追うことができます。
フィルム・コミックほど完璧な内容ではないですけど、ガイドブックにこれだけ掲載されていたら満足できるレベルです。
フィルムストーリーだけで、64ページあります。数えてみたら、ガイドブックの半分くらいのボリュームがありました。
キャラクター紹介
メインキャラクターのアリエッティと翔君を始め、サブキャラクターのポッド、ホミリー、スピラー、貞子、ハルに、動物や虫たちまで紹介されています。キャラ紹介は、そんなにボリュームのあるものではないです。
キャスト・インタビュー
アリエッティを演じた志田未来さんと、翔を演じた神木隆之介君のインタビューが掲載されています。お二人とも、まだ幼い顔をしています。2ページに亘り掲載されていて、わりと読みではあります。
公開初日舞台挨拶
2010年7月17日に行なわれた、東京・日比谷スカラ座の初日舞台挨拶の模様が掲載されています。
キャスト人の三浦友和さん、大竹しのぶさん、竹下景子さんのコメントが載っています。
作品解説
ジブリ作品のヒロインとしてのアリエッティの解説や、翔君の住む屋敷の図面や、アリエッティたちの家の間取りなども掲載されています。
キーワード事典
ロマンアルバム恒例のキーワード事典。五十音順に掲載された、『借りぐらしのアリエッティ』の用語解説集です。かなり細かく掲載されているので、読んでいて楽しい内容です。
スタッフ・インタビュー
米林宏昌監督のインタビューが3ページ、鈴木敏夫プロデューサーが4ページ掲載されています。なんと、プロデューサーのほうがボリュームがあります。さらには、主題歌を担当したセシル・コルベルさんに、作画スタッフから、映像制作・宣伝・ブログ運営チームまで、幅広いインタビュー集です。
インタビュー内容
監督:米林宏昌
プロデューサー:鈴木敏夫
音楽・主題歌:セシル・コルベル
作画監督:賀川愛、山下明彦
美術監督:吉田昇
原画:山田憲一、松尾真理子、田村篤、押山清高
美術:佐藤詩穂、中村聡子、牟田いずみ、石井弓、新田有花
脚本:丹羽恵子
色指定・仕上:森奈緒美、軽部和子、髙橋広美
動画検査:藤井香織、鈴木まり子
動画:舘野仁美、松村舞子、中野洋平
映像演出:奥井敦
映像部:三好紀彦、糸川敬子、芝原秀典
宣伝:上田美和子、伊平容子
ブログチーム:西岡純一、田村智恵子、市川浩之
演出助手:居村健治、仲澤慎太郎
制作:吉川俊夫、三吉弓子、坂本太夫
音響:笠松広司、古城環
アフレコ演出:木村絵理子
ハーモニー:高屋法子
イメージボード集
米林監督が描いた、主要キャラクターのイメージボードや、床下の家のイメージ画などが数点掲載されています。そう多くはないので、イメージボードがたくさん見たい方は、ジ・アートシリーズを購入しましょう。
キャラクター設定資料
米林監督が描いたイメージボードを元に、作画監督の山下明彦さんと賀川愛さんがまとめた設定資料集です。様々な表情を描く設定資料ですが、お父さんのボッドはすべてシリアス顔です。
原画コレクション
アニメーターが描いた原画とレイアウトです。ボリュームは、あまりありませんけども11のシーンが掲載されています
翔君に「滅びゆく種族」と指摘され否定するアリエッティ、食卓でお茶を淹れるホミリー、小人の家を発見するハルさんなどなど。
『借りぐらしのアリエッティ』公開までの道のり
巻末には、公開までの道のりを記した沿革や、制作発表会見の模様と、宮崎駿監督のミニ・インタビュー、さらに吉田昇さんが手掛けた背景美術がわりと沢山掲載されています。
借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展に関連した、種田さんのインタビュー記事もあります。
映画『借りぐらしのアリエッティ』が好きな方は、ロマンアルバムも買ってみてはいかがでしょう。作品をより深く理解できて、おすすめです。
『借りぐらしのアリエッティ』ロマンアルバム 名シーンを網羅したフィルムストーリー、ビジュアル資料、スタッフの声が伝わるメイキング、米林宏昌監督インタビューなど、ボリューム満点のガイドブック。 |