先日、東京・西荻窪のササユリカフェで開催されている「二木真希子展」に行ってきました。
二木真希子さんは、スタジオジブリで活躍したアニメーター。『風の谷のナウシカ』から、『思い出のマーニー』まで数多くの作品に参加し、ジブリ作品を支えました。
パラパラ原画
展示されているのは、二木さんが描いたアニメーション原画。パラパラすると動きが見れるアレです。
スタジオジブリの5作品、『紅の豚』『もののけ姫』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』が置かれていました。
二木さんが描いたことで有名な、『天空の城ラピュタ』のシータがハトにパンクズをあげるシーンや、『となりトトロ』のドンドコ踊りのシーンはありませんでした。残念。古くて見つからなかったんでしょうか。
しかし、これだけジブリ作品のパラパラ原画が見れる機会は、滅多にないのでは?
挿絵
それから、上橋菜穂子さんの小説「守りびとシリーズ」の挿絵の複製画。もうひとつ、二木さんが挿絵を描いた、小説『見習い魔術師 トトの冒険』の本も置いてあります。さらに、二木さんが描いた絵本『小さなピスケのはじめてのたび』と、『小さなピスケのはじめてのともだち』の2冊もあって、ここで読むことができます。現在は、絶版になっている本なので、興味のある方は読みに行ってみては?
二木さんが手掛けた、『月刊ネットワールド』という雑誌の表紙絵もありました。ゲームかなにかのイメージイラストを手がけていたようです。レアなイラストですね。
『となりのトトロ』イヤリープレート
食器のノリタケから毎年発売されている、『となりのトトロ』のイヤリープレートも二木さんが描いていて、複製原画がありました。なかなか見る機会のない珍品ですね。二木さんが描いたものに、宮崎さんが若干修正を加えて作られているそうです。
1997年から始まったこのシリーズは、2017年版で21作目となり、シリーズ完結となりました。
シネカリグラフィー
そして、個人的に今回の「二木真希子展」で目玉といえる展示は、二木さんが学生時代に作った自主制作映像作品、シネカリグラフィー。小さな8ミリフィルムに直接、針でキズをつけて刻みこんで絵が、映像作品となります。有り体に申して驚きました。どうやって描いていったんだろう? 作っているところを見てみたいですね。
上映はiPadで、『IMAGE』『思いつくまま』『シネカリニバル』の3作品がリピートされています。それぞれ数分で、ボリュームのあるものではないですけど、二木さんファンや、アニメーション好きな方は、これは見に行く価値があります。
会期は、5月29日(月)まで。
「二木真希子展」in ササユリカフェ
会期:2017年4月20日(木)~5月29日(月)
定休:火曜・水曜、その他短縮営業や貸切営業などあり
時間:11:30~21:30ラストオーダー
料金:ワンオーダー
世界の真ん中の木 スタジオジブリの主要スタッフのひとりとして活躍した二木真希子による初めての描き下ろし絵本。あとがきは、宮崎駿が寄稿している。 |