『耳をすませば』は、ガイドブックの決定版ともいえる、シリーズ化されているロマンアルバムがありません。
しかし、その代り、というわけでもないんでしょうけど、アニメージュ特別編集のガイドブックが発売されています。
現在では、絶版になっているので、購入希望の方は古本屋やネットオークションを探してみてください。けっこう、出回っています。
宮崎駿の企画書
本作で、製作プロデューサーを務めた、宮崎駿さんの企画書が掲載されています。
原作に登場する天沢聖司は、絵描きを夢て見て、イラスト風の絵を描いている少年だったけれど、その少年がヴァイオリン造りへの夢を抱く少年だったら、ヒロインはどんな影響を受けるだろうか。そこに、映画化構想の着想があったことが語られています。
次頁には、登場人物紹介も掲載されています。
フィルムストーリー
本編画像を使用したフィルムストーリーでは、簡単なストーリーがわかるようになっています。
但し、ロマンアルバムのフィルムストーリーほど充実していません。絵本のような展開なので、物足りなさがあるかもしれません。そんな人は、シネマ・コミックを買いましょう。
ドキュメント・オブ・『耳をすませば』
制作担当を務めた高橋望さんが語る、『耳をすませば』の制作話が綴られています。
企画検討会議から、「イバラード」の井上直久さんとの出会い、ドルビー・デジタルへの挑戦や、キャスティング秘話など完成までの裏話が盛りだくさんです。
宮崎監督が『耳をすませば』を、上映時間90分の「佳作小品」として作ることを提案していたことなども、明かされています。
宮崎アニメのヒロインたち
ラナ、クラリス、ナウシカ、シータなど、宮崎作品に登場するヒロインたちが紹介されています。
宮崎ヒロインのルーツとして、宮崎さんが動画マンとして参加した『ガリバーの宇宙旅行』や、原画として参加した『長靴をはいた猫』なども紹介されています。
インタビュー それぞれの『耳をすませば』
『耳をすませば』の制作に携わった6名のインタビューを掲載。近藤喜文監督のインタビューが3ページ。それから、フィルモグラフィーも掲載されています。
インタビュー
監督:近藤喜文、原作者:柊あおい、製作プロデューサー:宮崎駿、声優:本名陽子、美術:井上直久、音楽:野見祐二
オリジナル・ストーリー・ガイダンス
柊あおいさんが描いた原作『耳をすませば』の名場面集が掲載されています。
原作のエピソードが、映画でどう変わったのか。どう生かされているのかが分かります。