鈴木敏夫プロデューサーが、一ツ橋ホールで開催されたジブリの最新作『レッドタートル ある島の物語』の試写前に講演を行ないました。
宮崎駿監督について話が及ぶと、「怒るのが好きな人」といたずらっぽく笑い、そんな宮崎監督とのつきあい方について語りました。
『風の谷のナウシカ』の制作前に「宮崎駿、高畑勲の先輩にあたる大塚康生に2人のことを聞きにいったら、『簡単だよ。宮さんはいろんなこと言うけれど、大人が言ったと思わないで子どもが騒いでいると思ったほうがいいよ』って。そこから何を言おうが『また言っている』って思うようになった」と振り返り、さらに「高畑さんはインテリなんで、すごそうに見えるけれど、大塚さんに言わせると(宮崎監督と)『同じだから』って」と話し笑わせました。
約1時間にわたった講演では、渡辺真理さんが聞き手となり最新作『レッドタートル ある島の物語』についてや、宮崎監督のなかでは『トトロ』に最初からトトロが登場して活躍する話にしたかったなど、制作秘話がたっぷり語られ、最後には「いやー、天才ですよね。ここまで付き合ってきていまだに飽きない。見ていて楽しくて仕方がない」と笑顔をみせました。