『バケモノの子』が7月22日、日本テレビ系列「金曜ロードSHOW!」にてノーカット版でテレビ初放送されることを記念して、本作で監督を務めた細田守さんと、主人公・九太の幼少期の声優を務めた宮崎あおいさんがインタビューに応じています。
宮崎あおいさんは、『おおかみこどもの雨と雪』に続いて細田監督作品は2作目。「吹き替えは、私にとって一番難しいお仕事」と語ります。また、「手探りというか、試行錯誤の連続ですね。前日は緊張し過ぎて眠れないし、現場に入ってからも1時間くらい変な汗が止まらない」と告白。
それでも、少しずつ現場の空気に馴染んでくると「楽しくなる」という宮崎さんは、役所広司さん演じる熊徹とやり合うシーンで相当テンションが上がったといいます。
「普段のお芝居では、『ばかやろう!』とか『こっちに来んじゃねぇ!』とか、役所さんに絶対言えないことを九太だと言えるので、そこは面白かったですね」と微笑みました。
同作は、宮崎さんをはじめ、役所広司さん、大泉洋さん、リリー・フランキーさんなど、個性の強い役者がキャスティングされています。声に対するこだわりに、細田監督は「自分が描いている人物に近い方を求めるんです。声質とか、何でもできる器用な方とかではなく、そこで描かれている人物と人間性が近い方にお願いしたくなる」と打ち明け、「アニメーションなんて、数年かけてひたすら絵を描いている、言ってみれば雲をつかむ仕事じゃないですか。でも、キャスティングの時にやっとその人物に会えた気がするんですよ」と語りました。
『バケモノの子』は日本テレビ系列「金曜ロードSHOW!」にて7月22日、21時から放送します。