「アニメ界のアカデミー賞」といわれる米アニー賞の主催団体から長年の貢献をたたえる功労賞「ウィンザー・マッケイ賞」を贈られる高畑勲監督が、6日の授賞式を前に米誌バラエティーのインタビューに答え、宮崎駿監督について語りました。
高畑監督は、若いころは新しい形のアニメを作り出すために宮崎監督とは「戦友」のような関係だったと説明。同氏とは別のアプローチを目指し、宮崎監督がファンタジー作品により注力する過程で、自らの作品からはファンタジーの要素を除いていったと述べました。
スタジオジブリが世界的に有名になった理由を聞かれ、宮崎監督が「天才だったこと」と指摘。「残念ながら私は宮崎駿のような天才ではないが、ジブリは私の作品を評価してくれた」と話しました。
『かぐや姫の物語』が最後の作品なのかと問われると「いくつかの作品に取り組んでいるが、それが映画になるかどうかは自分も含め誰にも分からない」とコメント。
アメリカでは、高畑監督の『おもひでぽろぽろ』が2月26日より公開されます。