『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる、漫画家の水木しげるさんが多臓器不全で亡くなりました。戦争で片腕を失う不幸にもめげず、「あの世とこの世の間」をひょうひょうと生き抜かれました。
1957年ごろから貸本向けに漫画を描き始め、独自に鬼太郎ものの紙芝居を描き継いだのが、『ゲゲゲの鬼太郎』の前身となります。
『平成狸合戦ぽんぽこ』の妖怪大作戦のシーンでは、水木しげる先生がデザインした妖怪を彷彿させるキャラクターや、水木先生自身をモデルにしたキャラクターも登場するなど、スタジオジブリ作品にも多大な影響を与えています。同作に、水木先生は「協力」とクレジットされました。
「死後何も持ってゆけないし、自分のカラダだけだ。この世は通過するだけのものだから、あまりきばる必要ないよ」
生前そう語っていた水木さんの死について、ファンたちも「ゆっくり妖怪たちと一緒に過ごしてください」「あの世に取材旅行ですね」などユーモラスな言葉で悼んでいます。