第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」に出品されている、スタジオジブリの最新作『レッドタートル ある島の物語』の上映が行われました。鈴木敏夫プロデューサーと、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が出席し、上映後に盛大なスタンディングオベーションが送られると、二人は顔をほころばせてがっちりと握手を交わしました。
スタジオジブリは海外でも人気が高いだけあり、スクリーンにスタジオジブリのトトロのロゴマークが映し出されると、会場は大盛り上がり。上映後には、スタンディングオベーションが送られました。
鈴木プロデューサーは「うれしいですよね。終わった途端にお客さんが一人も居なかったら寂しいから(笑)。だからすごくうれしかったです」と笑顔。「今まで5月にジブリの映画ができたことがなかったので、カンヌはもう縁がないと思っていたんですよ。ところがマイケルの映画がちょうどその時期に当たったので、カンヌへやって来られました!」と語りました。
デュドク・ドゥ・ヴィット監督も「巨大な劇場で、千人ものお客さんが居て、全ての人が本当に映画に集中してくれて、これ以上素晴らしいことはないです」と感激。高畑勲監督、鈴木プロデューサーをはじめとしたジブリとのコラボレーションについて「何かを強要されたことはありませんし、ジブリさんがわたしの仕事を尊重してくれ、信頼関係の中で作業が進んでいったということが一番大きかったです。わたし自身、長編の経験がなかったので、高畑さんや鈴木さんからいただいたのは大変貴重な意見ばかりでした」と振り返りました。
『レッドタートル ある島の物語』は、9月17日より全国公開されます。