寺田倉庫 B&C HALLにて、5月27日に開幕した「ジブリの立体造型物展」に行ってきました。
毎年、この時期になるとジブリの展覧会が開催されるわけですけど、今回は例年よりも1か月ほど早い開催となりました。
例年は6月下旬から9月下旬まで開催していますが、今回は5月下旬から9月下旬まで。というわけで、約4カ月にわたる長丁場となります。
いつも何度でも通いましょう。
「ジブリの立体造型物展」と言いますと、これまでにも開催されていた展示となります。
第1回は2003年で『ハウルの動く城』の公開に先駆けて、第2回は2013年で『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』に合わせて開催されました。そして今回、約12年の時を経て帰ってきました。
このタイムスパンですと、次回は2035年近辺でバージョンアップするのかもしれません。
ちなみに、これは当時のパンフレットで、左が2003年、右が2013年のものです。
展示内容はといいますと、ジブリの造型物が所狭しと配置されているので、まさにジブリの世界に入った感覚です。
過去のジブリ展では、ほぼ撮影禁止でしたが、近年は写真映えする展示が増えてきました。
しかも、今回は写真だけではなく動画撮影もOKになっています。
まず最初にお出迎えしてくれるのが、『猫の恩返し』のバロン。
「いざ、お供つかまつらん!」と、バロンがジブリの世界へいざなってくれます。
そして、トンネルを抜けたところにあるのが、トトロの住処です。
メイちゃんが気持ち良さそうにお腹に乗っていますね。
昔の展示では、メイちゃんは乗っていなかったような?
「だまれ、小僧!」と一喝しているのは美輪明宏さん、じゃなかったモロの君ですね。
ここでは、モロと一緒に撮影している人が多かったです。サンのように立つと、「なりきり名場面」みたいになるかも。
寺田倉庫というと、2階に上がる階段があって、毎回ここはジブリ仕様に仕立てられているんですが、今回は『ハウルの動く城』のキングスベリーのお城が再現されていました。
そして、BGMにはソフィーがヒンを抱えながら階段を上がるときの音声が流れます。ソフィーのコスプレをして、ヒンのぬいぐるみを抱えたら、ここでも「なりきり名場面」ができるかもしれません。
2階では、グーチョキパン店で店番をするキキ、UW旗、電車に乗ったムーン、万福寺のタヌキたち、サギ男と、フォトエリアが豊富です。
サギ男の顔を正面から拝みましょう。けっこう迫力あります。
それから、展示後半では宮﨑駿監督が2002年にジブリ美術館用に制作した短編作品『空想の空とぶ機械達』も、特別上映されています。
これはなかなか上映機会の少ない作品なので、未見の方は必見です。上映時間は6分です。
そして、なんといっても感動的なのが、実寸大のサボイアS-21じゃないでしょうか。
既に、数々のメディアでも紹介されていましたが、美術制作会社マーブリングファインアーツの伊原弘さんが中心となり、木製のアート作品として制作されました。
巨大なサボイアを目の当たりにすると、長年映画でしか見ていなかった本物に出会ってしまったという感慨があります。
展示されているのが倉庫という事もあって、とても雰囲気があるし、寺田倉庫が川沿いに面しているという事もあって、立地条件までピッタリですね。
掘っ建て小屋でエンジンテストもできると最高なのですが。
ポルコとピッコロの親父は、この後のフライトについて話しているんでしょうか。
否、もしかしたら修理費の相談かもしれません。
そんなわけで、今回も展示を満喫してきました。
6月11日からは本展の図録が発売されて、6月27日からは特典付きチケットで「あのハム入りラーメン」(通称ポニョラーメン)も食べられるようになります。
会期も長いので、まだまだ通うことになりそうですね。
まだチケットも販売されているので、ぜひぜひ皆さんも遊びに行ってみてください。
「ジブリの立体造型物展」
会期:2025年5月27日~9月23日
時間:9:30~20:00(最終入場19:00)
会場:寺田倉庫B&C HALL/E HALL