NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」

13日に放送されたNHKスペシャルの「終わらない人 宮崎駿」で、宮崎駿監督が新たな長編作品の企画を用意していることが明かされました。
番組は、短編作品『毛虫のボロ』を宮崎監督がCGを使って制作する姿を紹介。引退後、元気の無かった宮崎監督が、若いクリエイターと接しながら、復活していく様子を追いました。



これまで手描きにこだわっていた宮崎監督が、液晶タブレットで修正を入れるなど、貴重な映像も紹介。不慣れなデジタル機器に悪戦苦闘している姿が放送されました。

NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」

また、鈴木敏夫プロデューサーに、長編の構想を記した「長編企画 覚書」という書類を見せ、「鈴木さんがどういう錬金術使ってもいいですから、この映画作れるだけの金かき集めてください」と宮崎監督は冗談っぽさを含めながら話しました。

その書類には、「手描きでやる」、「小生78才 生きてるかな?」という文字と共に、2019年に完成予定と記されています。

NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」

番組では、「宮崎さんの長編映画が動き出すかは、まだわかりません」としています。しかし、このやりとりは8月初旬に行なわれており、ドキュメンタリーが放送されたのは11月13日。つまり、この3か月の期間に、制作する方向で動き出したため、放送に踏み切ったと考えるのが自然でしょうか。絵コンテを描いているシーンも放送されていましたし、順調にいけば作られるのだと思います。

とはいえ、高らかに制作を発表しないところをみると、頓挫することも往々にしてあり得ることです。個人的には、もう充分与えてもらったと思っているので、どちらに転んでも良いと思っていますけども、宮崎駿監督の作りたい映画があるのなら、それを作りたいように作ってくれたら、それだけで、ファンとして充分嬉しいことです。

鈴木プロデューサーは、今回のドキュメンタリー番組について「『毛虫のボロ』は、宮さんにとってCGとの格闘でした。ある時は喜んだり、ある時は絶望したり。その繰り返しでした。宮崎駿は、死ぬまで映画を作る人です。ジブリは、宮さんが映画を作り続ける限り、続きます」とコメントを寄せています。