宮崎駿 装丁画 ブックカバーイラスト

宮崎駿監督は、たまにですが小説などの装丁画を描いたりしています。宮崎監督に描いてもらうと、売り上げも伸びるそうなので、依頼はたくさんあるそうですが、ほんのごく僅か、限られた作品だけに描いているようです。
描いてもらえた作品は、内容がお眼鏡にかなったと言えますね。



最近では、ロバート・ウェストールの本のカバーイラストをいくつも描いていて、宮崎監督もウェストールに共感していることが窺えます。そこで、これまでに宮崎監督が描いた装丁画をまとめてみました。
宮崎監督の著書や、共著となったものは含まれません。ほかに洩れている作品があったら、教えていただけると嬉しいです。

 

『幽霊塔』江戸川乱歩

幽霊塔

宮崎駿監督が、中学生の頃に耽読したという『幽霊塔』
装丁画だけではなく、16ページに及ぶカラー解説口絵で、怪奇大ロマンの世界へと誘う。
三鷹の森ジブリ美術館の企画展示「幽霊塔へようこそ展」のために描かれたもの。

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『人間の土地』サン=テグジュペリ

人間の土地

宮崎駿監督に大きな影響を与えた、サン=テグジュペリによるエッセイ集。
飛行士としての15年間の経験を基に巧みな筆致で語るエッセイで、極限状態での僚友との友情や、人間らしい生き方とは何か、が主題となっています。
『耳をすませば』のパンフレット内で、宮崎駿監督が推薦する1冊として選ばれています。

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『夜間飛行』サン=テグジュペリ

夜間飛行

サン=テグジュペリ自身の飛行機乗りの経験を活かしたリアリズムにあふれる作品。
夜間飛行という危険きわまりない事業の中で浮き彫りにされる、人間の尊厳と勇気が主題になっています。

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『新ナポレオン奇譚』G.K.チェスタトン

新ナポレオン奇譚

1904年に発表されたチェスタトンのデビュー長編小説。
1984年、ロンドン。人々は民主主義を捨て、籤引きで専制君主を選ぶようになっていた―選ばれた国王は「古き中世都市の誇りを復活」させるべく、市ごとに城壁を築き、衛兵を配備。国王の思いつきに人々は嫌々ながら従う。だが、誇りを胸に故郷の土地買収に武力で抵抗する男が現れ、ロンドンは戦場と化す……。幻想的なユーモアの中に人間の本質をえぐり出す傑作。

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『惑星カレスの魔女』ジェイムズ・H. シュミッツ

惑星カレスの魔女

商業宇宙船のパウサート船長は、ひとの揉め事に首を突っ込み、ついつい幼い奴隷三姉妹を助けてしまったのが運のつき。寄港先で出くわしたのが、よりによって惑星カレスから来た魔女だったとは!禁断の星と接触したせいで、恋人も故郷も失い…行き場をなくした船長は、やがては銀河系じゅうを騒動の渦に巻き込むカレスと命運をともにするはめに。ユーモア溢れるスペースオペラ。

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『伊太利のコイビト』松本葉

伊太利のコイビト
本書は、フリーライターの松本葉氏が、イタリア在住時の体験を面白おかしく綴ったエッセイ集。笑いと涙のイタリア生活日記。

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『江戸東京たてもの園物語』

江戸東京たてもの園物語

東京の小金井公園の中にある、歴史的建造物を移築した公園「江戸東京たてもの園」を紹介する本です。園内のミュージアムショップのみで販売されました。現在は、装丁が変わっているので、別のものになっています。

 

『ブラッカムの爆撃機』ロバート・ウェストール

ブラッカムの爆撃機

イギリスの作家ロバート・ウェストールの作品集。大戦下の少年たちの友情と恐怖を描く「ブラッカムの爆撃機」の他、「チャス・マッギルの幽霊」「ぼくを作ったもの」の2編に、リンディ・マッキネルによる「ロバート・ウェストールの生涯」と、宮崎駿監督の描き下ろしマンガ「タインマスへの旅」が収録されています。

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『水深五尋』ロバート・ウェストール

水深五尋

舞台は、第二次大戦下、イングランド北東部の小さな港町―貨物船がUボートに撃沈されるのを見たチャスは、翌朝、砂浜で発信器らしきものを発見する。友人たちと興味半分で始めたスパイさがしは、しだいに深刻な事態に…。カーネギー賞受賞作『“機関銃要塞”の少年たち』のチャス・マッギルと幼なじみが十六歳になって登場。

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『真夜中の電話』ロバート・ウェストール

真夜中の電話

年に一度、真夜中に電話をしてくるのは、もう何年も前に死んだはずの女だった…(「真夜中の電話」)。恋人とともに突然の吹雪に巻きこまれた少年は…?(「吹雪の夜」)。英国の児童文学を代表する作家であり、短編の名手としても知られたウェストールの、珠玉の短編9編を収録。

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『遠い日の呼び声』ロバート・ウェストール

遠い日の呼び声

ひとりきりでいた夜に、パラシュートで降下してきた敵兵を発見してしまった少年は…?(「空襲の夜に」)。家にとりついている不気味な存在に気づいた猫たちは…?(「家に棲むもの」)。ロバート・ウェストールの、短編9編を収録。

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『クルミわりとネズミの王さま』E.T.A.ホフマン

宮崎駿が描いた『クルミわりとネズミの王様』

E・T・A・ ホフマンにより、1816年に発表された名作。チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』の原作として知られる作品である。
本書のカバーイラストは、ジブリ美術館の企画展示「クルミわり人形とネズミの王さま展」開催を記念して発売された、美術館限定販売のもの。

宮崎駿の推薦本『くるみわりにんぎょう』と『クルミわりとネズミの王様』