高畑勲

高畑勲監督が、都内で行われたドキュメンタリー映画『標的の島 風(かじ)かたか』のトークイベントに出席。同作の監督を務めた三上智恵さんと対談を行ないました。
高畑監督は、自身が手がけた『火垂るの墓』では「戦争は止められない」という見解を示しています。



「『火垂るの墓』みたいなものが戦争を食い止めることはできないだろうとずっと思っている」と切り出す高畑監督。

『火垂るの墓』は、戦争の悲惨さを学べるアニメーション作品として頻繁にテレビ放送もされていますが、高畑監督は「心や情は人間にとって大事なものだけど、あっという間に変わる危険性がある。結局、理性が(人間を)支えている。戦争がどうやって起きるかを学ぶことが、それを止めるための大きな力となる」と語りました。